デ-タ構造とアルゴリズム (新・情報/通信システム工学 TKC-3)

著者 : 五十嵐健夫

• 数理工学社 (2007年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[猫野詩梨さんの感想 · 2015年8月7日]

アルゴリズムの復習用に購入．約 100 ページと薄い本であり，復習や基礎事項の確認，講義との併用には良いと思われる．要点のみをコンパクトに説明した本であるためまったくの初学者は他の本と併読したほうがよい．章末問題は一部 (8.1, 8.3) を除いて解答つき．図や擬似コードを用いて基本的なデータ構造 (配列，スタック，木など)，ソート，グラフやそれに関する問題と代表的なアルゴリズムなどについて解説している．文字列検索や分割統治法，動的計画法の考え方などにも少しだけ触れている (あまり詳しくはない)．なお計算複雑性理論 (P, NP など) に対する記述はない．
間違いが多いので，数理工学社サポートページ (http://www.saiensu.co.jp/?page=support_details&sup_id=199) にある正誤表を参照すること (正誤表に載っていない誤りもいくつかあった；第 3 刷)．またサポートページには自習用のデモプログラムとソースコードも載っている (C / Java)．
ちなみに「アルゴリズムとデータ構造 (グラフィック情報工学ライブラリ)」 (http://booklog.jp/item/1/4901683993) と似ているが，別の本である．

[ryuki0509さんの感想 · 2012年5月20日]

基本的なアルゴリズムについてかなり平易な形でまとめられている。データ構造の復習にはなった。

著者プロフィール

五十嵐 健夫
東京大学教授　博士（工学）

「2022年 『データ構造とアルゴリズム［第2版］』 で使われていた紹介文から引用しています。」