ハサミを持って突っ走る

  • バジリコ
3.31
  • (3)
  • (5)
  • (15)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 63
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901784566

作品紹介・あらすじ

アル中の父と精神病の母に放り出され、患者のような精神科医の奇妙な家で過ごした、痛ましくも可笑しい少年時代。青野聡入魂の訳による、小説よりも奇なる回想記。全米期待の大型新人による新感覚ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とにかくクレイジーでユーモアに満ちている。
    母親はおかしくなってしまい、父親には関心を持ってもらえず、変人の精神科医の家に預けられてしまうという悲劇のど真ん中にあるはずの主人公の人生だけど、あまりに重苦しい気持ちにならずにテンポよく読めてしまう。
    読み終えたあとに何か清々しいものを感じるタイプの物語。私はこういうの好きです。

  • 登場人物全員が異常者の中繰り広げられる狂った日常。
    これがノンフィクションだというから恐ろしい。
    ツッコミが追いつかない、じゃないけど書かれていることほぼ全てが異常なので、読んでいると自分の中の色々な基準が分からなくなっていく。
    ファンタジーでもないのに不思議なトリップ感があった。

  • マイク・フェイダーの「ニューヨーク・バナナ」を思い出した。エキセントリックな(というか、精神科医にかかりっぱなしの)母親に育てられ、ニューヨークを目指す作者の自伝的作品、ってほんと同じ括り。この本も「バナナ」も明るく面白い作品なので、どっちか読んで気に入った人はもう一作も読めばいいと思う。

  • みんな奇妙でちょっと怖い。

  • 映画を先に観て、読みたくなった。どこまでがフィクションなのか?と。

    映画ではやはり重要な点で誇張や創作が入っているけれど、基本的には原作に基づいている。そしてこの原作は、本当にあったことなのだ。自分のことも含めてこんなに素っ裸に語れるだろうか?でもそういう人なのだろう。循環論法みたいだが、描かれているような環境で自分を形成してきたから、こうにしかなれなかったのだ、と思ってしまう。

    彼を取り巻く人々も起こった状況もあまりにむちゃくちゃだけど、本当に生き生きしている。
    文体も評判どおりでとても面白く、原文でいつか読みたいが、訳もよかった。
    主人公のその後が描かれているという次の作品も気になる。


  • 早くウンコから神の啓示を受け取る作業に戻るんだ!


  • またもや私にとっては未知の世界
    本は未知の世界と出合うためのものなのだねと思った。
    これが真のアメリカだって書いてたけど、
    私のすんでいたアメリカとは・・・
    少しずれるかな

  • アル中の父と精神病の母に放り出され、
    患者のような精神科医の奇妙な家で過ごした、
    痛ましくも可笑しい少年時代。
    青野聡入魂の訳による、
    小説よりも奇なる回想記。
    全米期待の大型新人による新感覚ノンフィクション。

  • 他のトコでも紹介済みだけど、やっぱ名作外せません。主人公オーガステン少年(不登校・オシャレ大好き)の、まさに「ハサミを持って突っ走る」ような、イカれた日々。

  • フィクションで売り出すものの後に嘘がバレたりモデルの医師一家に訴えられたりとリング外のゴタゴタが目立つが肝心の内容はグーです。日本語訳のセンスも光る!

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

19歳でカリフォルニアに移り、サンフランシスコ史上最年少のコピーライターになる。その後、ニューヨークの大手広告代理店に招かれ、一流企業のキャンペーンやブランド戦略を手がけて、広告業界で頭角を現す。2000年に作家に転身。2002年に発表した回想録「ハサミを持って突っ走る」(バジリコ刊)が話題を呼び、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに3年間ランクインし、映画化された。

「2016年 『これが答えだ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

オーガステン・バロウズの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×