百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版]

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901818001

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    内容(「BOOK」データベースより)
    『本書では総計約100点の写真を選び、1冊の写真集を編んでみた。それぞれの写真は、人類が地球環境と自分自身に対して及ぼした数々の愚行の「象徴」であり、と同時にひとつひとつがれっきとした「現実」でもある。また、写真に加え、池沢夏樹、アッバス・キアロスタミ、フリーマン・ダイソン、鄭義、クロード・レヴィ=ストロースの5氏に、前世紀を振り返り、新しい世紀を見据えたエッセイの寄稿をお願いした。』

    冒頭
    『 前書き
    科学技術と産業が飛躍的に発達した20世紀は、「創造と革新の世紀」と呼びうるかもしれません。とはいえその一方、それは「破壊と愚行の世紀」でもありました。戦争や迫害は言うに及ばず、乱獲や乱伐、無謀な土地の開発や造成、大量生産と大量消費による自然破壊は、人類そのものの存続にまでかかわってきています。』

    目次
    海・川・湖沼/ 大気 / 森・大地 / 動物 / 大量生産・大量消費 / 核・テクノロジー / 戦争 / 差別・迫害 / 難民 / 貧困

    『百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY』
    出版社 ‏: ‎Think the Earthプロジェクト
    単行本 ‏: ‎240ページ
    発売日 ‏: ‎2002/4/22
    ISBN‏ : ‎9784901818001

    メモ
    ー写真解説よりー
    ・チッソ水俣工場から流れ出る排水。有機水銀を含む廃液は水俣湾に流れ込み、汚染された魚介類を食べた人々約1500人が死亡した[1973年 日本/熊本県]14p
    ・1961年、セントラリア付近にある炭鉱内のごみから発した地下火災。40年以上経った現在でも燃え続け、火や煙に加え有毒ガスも発生したため、ほとんどの住民は街を離れた[1982年 米国/ペンシルヴァニア州]58p
    ・1984年12月、米国資本のユニオンカーバイト社ボパール農薬工場から猛毒のMIC(イソチアン酸メチル)ガスが漏出。翌朝には死者2000人以上、負傷者30万人を超え、最終的には合計1万6000人が死亡する史上最大の化学工場事故となった[1984年 インド/マディヤ・プラデシュ州ボパール]110p
    ・1986年、爆発したチェルノブイリの原子炉は、160トンの放射能を大気中に放出した。ロシア政府の発表によれば、2000年4月までに、事故作業に当たった作業員など55000人以上が死亡(うち40%近くが精神的障害による自殺)。甲状腺障害などの後遺症に苦しむ人は百万単位の数に上る。生まれながらに障害を抱え、生後すぐに施設に収容される幼児も少なくない[2000年 ベラルーシ/ミンスク]114p
    ・マイダネク絶滅収容所のガス室。アウシュヴィッツ、ベウジェツ、ヘウムノ、ソビブル、トレブリンカなどの絶滅収容所はすべてガス室を備えていた。ガス室と銃と劣悪な環境により、ユダヤ人、ロマ(ジプシー)、政治囚、同性愛者、エホバの証人など、少なく見積もっても450万人が殺害された[1979年 ポーランド/ルブリン]174p

  • 自然環境破壊
    戦争
    便利と引き換えに失ったものは大きい

  • 深く深く考えることが出来る本。

  • 20世紀を象徴する人間の愚行の数々を、並べる写真集。
    21世紀に入って10年たった今だからこそ、手にとってみました。

    戦争、環境破壊、貧困の放置・・・結果のみ見れば、確かに「愚行」なんだけれど、愚行を直接deliverした人々は、多くの場合写真に写っている対象に対して、直接にその「愚行」を意図してはいなかったと思う。
    何か違うことを頭に描きながら(それは大義であったり、利益だったり、信念だったり責任だったり、単なる慣習だったりするんだろう)、それぞれの行為を意味づける理由を胸に、実行してきた。
    映された「結果」から時間軸をさかのぼって、結果を「招いた」人のそういった感情の欠落、無自覚さ、鈍感さを察して、グロテスクに感じるのだと思うんです。
    と同時に、そのパラレルの平面に、私自身がいることもまた察して、グロテスクだと思うんです。
    精神的にも肉体的にも時間的にも、「現場」は遠い。でも、仮に今数メートル先が「現場」になっていたとしても、今の私は気付くのか?加担してても無自覚だと思います、だって現に今この瞬間がそうだから。
    ふと、T.S.Elliotの以下の言葉を思い出しました。
    Half of the harm that is done in this world is due to people who want to feel important. They don't mean to do harm. But the harm does not interest them.


    写真を通して想像されるもの・・・自分自身の立ち位置から、現場までを繋ぐ糸があるのかどうかということを、立ち止まって考えること。
    その解釈作業のために、写真は今も意味を持つのだと思う。
    そういう意味では、こういった写真は、人の思考のために材料化された、演出の象徴でしかないんだろうけど。

    この本を読んだから、環境運動に従事しようとは思わない。明日からの生活、何か変わるかと言われれば、正直変わらないと思います。
    でも、自分の仕事や日々の暮らしという単位ではなく、もっと広く、長いスパンで立ち位置を捉えるきっかけにはなるかと。

    この本を本棚に置き、21世紀の半ばに差し掛かった頃、また開いてみたい。
    原発事故、北朝鮮やアフリカの飢餓、少しさかのぼれば9,11のテロ、メキシコ湾の原油流出・・・今世紀入ってからも、人が他者(人間以外の生物も含め)に対して犯す行いは多く、それらに関する映像は、前世紀より確実に私たちの目を慣れさせてる。
    あと40年。私はどれだけのことを、自覚的に捉えていけるんだろう。

  • 以前から読んでみたいと思っていたが、今日たまたま書店で目に入ったので読んでみた。
    読んでみて、まず「もっと早く読んでおくべきだった!」と思った。

    「愚か」ということは、一体どういうことなんだろうか。

    思慮のない行い?
    今さえ良ければ、自分さえ良ければという思考に基づいた行い?
    自己満足的な欲望に基づく行い?
    他人を傷つける行い?
    何かをひどく犠牲にする行い?
    傲慢な行い?

    ではどうして人間は「愚か」な行動をしてしまうのだろう。

    取りあえずいま楽をしたいから?
    ちゃんと考えようとしないから?
    足ることを知らないから?
    想像力が足りないから?
    知恵が足りないから?
    謙虚さが足りないから?
    自分さえ良ければいいと思うから?

    どうしてそういうことになるのか。

    忙しいから?
    欲望に突き動かされてるから?
    人間という種の欠陥?




    この100年がことさらに深刻だったのか、昔から人間は愚行を繰り返してきたのか。


    僕たちは常に深刻なことを考えて生きているわけではないけれども、
    実際の世界では、こういうことも起こっていることを、頭のどこかで認識していたい。
    その上で、笑ったり、泣いたり、何かを作ったりしていたい。


    しかし人類にも救いがあると僕は思う。
    それはこうやって自分たちを批判的に見る目を持っていることだ。

    もし自分たちをまったく疑うこともなく、万能だと思い、正義だと思い、突き進んでいたなら、
    人類は既に生存していなかったかもしれない。

    ギリギリでなんとか自制心がある。
    そして反省もする。(忘れもする)
    自分たちを批判的に見る目をもっている。

    そこが人類の救いだと思うし、だからこういう本も出版される。


    ただ僕は思うのだが、こういう本を作るのならその対極として
    『100年の善行』という本もあっていいのではないだろうか。

    人間だって、さすがに愚かなことばかりをしているのではないだろう。
    愚行に比べると善行は少ないかもしれないが、その両方を合わせて見ていかなければ、
    人類の本当の姿は見えてこない。

  • 消費を消費する。

    アッバス・キアロスタミのエッセイが載っているという理由で購入。彼のエッセイ以外も強烈で興味深い内容だった。決して面白いと言える本(写真集)ではないが、21世紀を生きる我々は必ず読んだ方が良いと感じた。

    もう21世紀も5分の1が終わったのか。

  • 2009/10/2 予約 10/10 読み終わる

    グリムス2周年キャンペーン 「より環境問題を身近に感じれるグッズ」のおすすめ本です。
    [オリジナル複写版] もあります

    目を覆いたくなるような写真、こんな地球に住んでいるんですね・・・。

    2002年出版ですから、現在 2009年にはもっと悪くなってると思います〜。
    まだ日本人は、何かに巻き込まれない限り、のんびり暮らしているでしょうが、あと何年持つのか〜?

    こちらの本が、1秒が貴重なことを教えてくれます。
     ⇒ 1秒の世界2―GLOBAL CHANGE in ONE SECOND Part2

    内容 :
    20世紀を振り返り、21世紀の地球を考える100枚の写真。
    それぞれが、人類が地球環境と自分自身に対して及ぼした数々の愚行の「象徴」であり、
    と同時にひとつひとつがれっきとした「現実」である。

  • ●近代化に成功した人類は、豊かな生活を手にすることができた。しかし、それは一つの側面しか見ていない。光があれば闇があるように、人類の近代史は負の遺産をも多く残していった。この本は、そのような目を背けたくなる現実を突きつけている。

  • 20世紀世界史を写真と共に振り返る一冊。
    科学技術の進歩は確かですが、人類は緩やかに衰退しているのではないかと恐怖しました。
    かつて21世紀の未来科学に夢を見て期待した世代も、科学だけでは解決できない宿題が山積していることに気付き始めています。
    21世紀(2001-2014年)の写真集「続・百年の愚行」に続きます。

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著者プロフィール

1945年北海道生まれ。作家、詩人。著書に『スティル・ライフ』(芥川賞)、『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『静かな大地』など。訳書に『カヴァフィス全詩』など。

「2022年 『ポータブル・フォークナー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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