ユーラシアの風景: 世界の記憶を辿る

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  • ユーラシア旅行社
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901919012

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  • 再読。ユーラシアを旅した作家の記憶の紀行文。文章も写真も日野啓三ならではのフィルター越しに現出する。ただ、いつもの冷え冷えとした無機質的なロマンもここではどこか甘ったるいセンチメンタリズムに侵されている。特に後半は死に際での執筆からなのか、切り取られた風景に無理矢理の無限性を美化して閉じ込めているように思えた。言葉の稚拙化を感じずにいられなかった。それは最後に振り絞った魂の迸りゆえなのかもしれない。それでいいと思った。きっと満たされた生涯であったろうと、私は甘ったるいセンチメンタリズムに浸るのだった。

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著者プロフィール

1929年東京生まれ。幼少期を朝鮮で過ごす。新聞記者ののち作家活動に入る。主な著書に、『抱擁』『夢を走る』『夢の島』『砂丘が動くように』『Living Zero』『台風の眼』など。2002年逝去。

「2015年 『日野啓三/開高健』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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