- 本 ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784901998086
感想・レビュー・書評
-
ドナルド・エヴァンスをめぐる旅を始めとして、アイオワでの運転免許取得から、野球をめぐるさまざまな話題まで、軽妙にすくいあげてくれる。それにしても詩人で文学者な著者が、どうしてそこまで野球にのめりこんでいったのか、興味深いところ。以下、備忘録的に。/正岡子規「恋知らぬ猫のふり也球あそび」、『ベースボールの詩学』で一章をさいて論じたとのこと。読んでみたい。/緑閃光、太陽が水平線にあらわれる瞬間、消えてしまう瞬間に、その一点から緑の光が発せられるという稀な現象。ヴァチカン天文台の発行した緑閃光の写真集。エリック・ロメールの映画『緑の光』。『家の緑閃光』という平出隆の詩集もあるとのこと。この現象についても調べてみたい。/ラウル・デュフィ「野球場-ボストン」という絵画。野球場が「内観の庭園」としてあらわれていたことを否定しきれない、と。/ローマで、十五分で出会った三人に、つぎつぎとランバダパーティーに誘われた話し。すべて断ったけど、もしついていったのならどうなったのだろうか、と。”すべての道はローマに通じる。しかし、すべてのローマの道は、どこに通じるというのだろうか。”
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
架空の世界へ姿を消した画家を追った詩人の軌跡夢の続きがここに。
優しい、そして切ない気分になれます。 -
ささやかにユーモラス
-
テーマのある旅っていいなと思う。
-
エッセイ。ドナルド・エヴァンスの続きみたいだ。平出先生の授業もっと取れば良かったと悔まれる。
-
この本も野球ファンに薦めたい。
著者プロフィール
平出隆の作品





