蝶の小径

著者 :
  • 幻戯書房
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901998246

作品紹介・あらすじ

小さな生きものたちとの出会い。そして、すばらしい日々。蝶・蛾たちにまつわるエッセイ31篇。

感想・レビュー・書評

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  • 高々度を素晴らしい速さで飛翔し、獰猛なあごをもつ残忍な雰囲気さえ漂わせるギンヤンマの意外な脆さ。羽根越しに見える空。
    寝床の中で夢想するシンジュサンの飛翔。
    からみあいながら羽ばたき、上昇し、やがて空に消えるアオスジアゲハ。
    春、都心にある小さな庭にあふれる生き物たちのざわめき。
    夏、熱気渦巻く地表に空を求めて立つ木や草のたたかい。
    地球の上にある物質と太陽の光。それだけのものを使って作られる昆虫と植物。そして多様になる。
    他の生き物にとっての価値。自らが必要とする価値。誰かつくるための価値。その組み合わせが、春を迎え、進行していくと自然的現実のなかに人間には見えない構成物としてそそり立つ。そして、秋になると崩れる……。

    過去の作品の中から、蝶・蛾にまつわる31篇を抜き出し構成したエッセイ集。

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著者プロフィール

1935年、東京生れ。早稲田大学卒業。芥川賞、平林たい子賞、芸術選奨文部大臣賞、谷崎賞、読売文学賞、2006年「北原白秋」で毎日芸術賞、藤村記念歴程賞、蓮如賞を受賞。07年、日本芸術院賞恩賜賞受賞。

「2016年 『私の方丈記 【現代語訳付】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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