天丼はまぐり鮨ぎょうざ: 味なおすそわけ

  • 幻戯書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901998307

感想・レビュー・書評

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  •  戦前の日本には、かなりはっきりとした四季それぞれの接点があって、着るもの食べるもの暮しの仕来たりに至るまで、いそいそとしたものだった。そんな季節の接点を池部良さんがエッセイにまとめました。「天丼 はまぐり 鮨 ぎょうざ」、2007.11発行、再読。神田生まれ下谷育ち、洋画家で料理にうるさい父。京橋小町と言われ凛とした母。1つ下の弟光介の4人家族、お手伝いで3つ4つ上のふきちゃん。池部良さんは軍隊に入る24歳まで大森で過ごされ、家は二百坪ちょっとあったとか。小学生の頃から女性にもてたそうです。当然ですね。

  • 文句なしにおもしろい!
    特に、著者の父親の言動がおもしろい!もう今の日本には、こういう父親はいなくなってしまった。
    四季折々の食べ物についてのエッセイではあるが、これは日本の一つの時代の日本人の暮らしの断面を綴った貴重な記録でもある。

  • 後書きで、入営前にオヤジに連れられてゆく伊豆下田への旅が、印象的。食にまつわるエッセイの後書きなのですが、日中戦争で子供を亡くした友人のもとに、これから入隊するわが子を連れ、魚を食べに出かけてゆくのですが、親の情愛がそこはかとなく感じられる一遍。おすすめです。

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