一升桝の度量

著者 :
  • 幻戯書房
3.19
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本棚登録 : 45
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901998741

作品紹介・あらすじ

埋もれていたエッセイを再発掘!よみがえる江戸の男の粋。

感想・レビュー・書評

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  • 池波正太郎の子供の頃の生活、貧乏でも食うに困らず、遊び、読書、映画鑑賞三昧。女手一つで子供育てることに苦労しなかったと母が述べている。そういう環境で培った能力、技術、体験を楽しく読ませていただきました。

  • 池波正太郎(1923.1.25~1990.5.3)著「一升桝の度量」、2011.5発行。歳月を書く、あたたかい街、劇場のにおい、下町の少年 の4つのジャンルに整理されたエッセイ集です。最初の「歳月を書く」が面白かったです。特に西郷隆盛の人となりに関するところと加賀百万石・前田家。西郷隆盛は軍人でも政治家でもなく、理想家、詩人だったんですね。伊達政宗の言葉「日本第一の貴は天皇、二は将軍家、三は前田利常殿、その次が自分じゃ」、なるほどですw。

  • 西郷隆盛の話が面白かった。

  • 一升桝には一升しか入らぬ 五十をすぎた男が出来得ることは、もう決まっている。そのことを絶えず忘れないようにしながら、仕事もし、生きてもいるのだが・・・ 西郷隆盛という人物が、薩摩においてどのような位置をしめていたかが、その遺跡をめぐるうちに、いやでもわかる 永倉新八は、その晩年を北海道・小樽に送った

  • 昔の古き良き時代の東京下町の状況が分かった。。。タイムスリップして一度その時代に行って見たい。。。

  • 新国劇に台本を書いていた頃の文章を初めて読んだ。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4901998749
    ── 池波 正太郎《一升枡の度量 20110503 幻戯書房》
     
    ──「江戸の男の粋」ではなく「大正・昭和の男の粋」が書かれている。
    http://tsunoken.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-3a31.html
     
    ── 家訓は「一升枡には一升しか入らない」「料理屋とおできは大き
    くしたらあかん」です。 ── 岡村 美佐子 十一屋 - 京都の声
    http://www.j-kyoto.ne.jp/j_kyoto/koe/5go/5-d/5d.html
     
    ── 亡父は(略)願望と実力が一致しなければ、努力しても無駄にな
    ると考えていました。
    http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6800643.html (No.4)
     閾値 ~ 一升の枡には、一升の水しか入らない ~
     

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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