[CD付]音のある英語絵本ガイド

制作 : コスモピア編集部 
  • コスモピア
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902091748

作品紹介・あらすじ

●読み聞かせをサポートするガイドが誕生!
英語絵本は子どもたちが本物の英語に親しみ、異文化に触れられる最良の入り口。自分の子どもにたくさん読み聞かせをしてあげたい、あるいは小学校の英語活動に絵本を取り入れたいと思いながら、発音に自信がない、どんな抑揚で読めばいいのかわからないと躊躇している方々のためのガイドブックが誕生しました。外山節子先生を監修に迎え、児童英語教育の現場の先生方の協力で完成した、本邦初の「音のある」絵本ガイドです。
まずは読み聞かせに最適な、英語特有のリズムやフレーズの繰り返しが自然に学べる絵本、永く読み継がれている良質な絵本を選定し、さらに日本で音源(CD中心)が入手可能なタイトルをピックアップしました。
朗読ばかりでなく、歌、チャンツ、ゲーム、効果音やBGMと、「音のある」絵本は楽しさいっぱい。本書ではエリック・カール、ドクター・スースをはじめとする135冊の絵本を紹介します。

●TOP100冊は1タイトルをカラー1ページで紹介●
表紙とページ見開きの写真を掲載し、あらすじ、読み聞かせのポイント、購入時に必要な書誌データなどを掲載しています。
●NEXT35冊は2色ページで紹介●
TOP100に負けず劣らず個性豊かな絵本を選びました。
◆45冊はサンプル音声をCDに収録!!
絵本を実際に購入する前に、朗読のスピードなどを確認できればベスト。そこでTOP100冊の中で紹介許可が取れた45冊のサンプル音声を、付属CDに収録しています。
◆教案、絵本まるごと1冊も掲載!!

教室で絵本を活用したいと考えている先生のために、具体的な絵本を使った4週分の授業プランを提案しています。さらに巻末には絵本Quick as a Cricketをまるごと1冊掲載し、朗読や歌の音声もCDに収録しました。

感想・レビュー・書評

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  • 「英語多読完全ブックガイド」などと同様、どこで借りたのかは忘れてしまったけれど、子どもが幼稚園に入る前の頃に読んだ本の一冊。この手の本から、多読やORT、コスモピア社など、キーワードを増やしていってYRなどを用意してくれている多読クラブがあることなどを知っていった。生憎と思った通りの実践は出来ていないけれども、おかげで子供の英語へのハードルはかなり低かっただろうと思う。今でもまだ一人で読もうとするわけではないが、Kipperシリーズは好きだし、会えてよかった本の一つ。

  • T-5569

  • このCDだけでも楽しめる

  • 英語絵本の使い方のアドバイス本

    各ページに書①誌情報、②あらすじ、③この絵本をすすめる理由、④絵本と音声の活用のヒント ⑤次に読むなら ⑥音源データ ⑦アイコン(1英語量が少なく、リズム・ライミング・繰り返しが多く、音読が英語習得につながる入門本  2ストーリー性が強く、情緒を育てる  3外国の文化・伝承話に親しむ  4子どもの知識を増やす。 5歌の歌詞を絵本化 6絵本に仕掛けがある)

    英語読み聞かせの5つの特徴
    1)文脈の中で言語習得
    2)達成感と動機付け
    日本語版ですでに知っているお話を英語で読むことで、わかったという達成感を味わうことができる
    動機づけ=日本の本とはちがうものということで嗅覚、触覚などを刺激し、もっと知りたいという気持ちになる
    3)自然な繰り返し
    同じフレーズを繰り返すことで覚える
    4)予測する力
    次になにが起こるかドキドキしながらページをめぐる
    5)疑似体験
    絵本によって疑似体験(お使いなど)新しいことに挑戦する気持ち

    多重知能理論とは
    1983年にハーバード大学の心理学者ハワード・ガードナーが提唱したThe Theory of Multiple Inteligences(MI理論)のこと
    ガードナーは、人はIQテストではかることができる知能以外にさまざまな知能を持っているとした

    言語的知能:言葉を使って考える、理解する、表現する力
    論理・数学的知能:数字や計算の法則、物事のパターンを理解し考える力
    空間的知能:空間やイメージを認識し、表現する力
    身体・運動的知識:身体を思いどおりに動かし表現する力
    音楽的知能:音楽、リズム、自然音を正しく認識できる力、音を使って表現する力
    対人的知能:他人を理解し、コミュニケーションをして人間関係を築く力
    内省的知能:自己を分析、理解し、コントロールする力
    博物学的知識:動物や植物の特徴を感知し、違いを識別する力

    JYBooks
    http://www.kikuyomu.com/ehon/jybook.php

    mpi
    http://www.mpi-j.co.jp/

    R.I.C. PUBLICATIONS
    http://www.ricgroup.com.au/

    コスモピア
    http://www.cosmopier.com/

    SEG Bookshop on the WEB
    http://www.seg.co.jp/bookshop/

    絵本の家
    http://www.ehon-house.co.jp/

    ネリーズ
    http://www.nellies.jp/

    紀伊國屋
    丸善
    ジュンク堂

    飛鳥書店
    http://www.ne.jp/asahi/asukabooks/culture/syoten.html

    audible
    http://audiobook.blog.so-net.ne.jp/

    gutenberg project
    http://www.gutenberg.org/

    青空文庫
    http://www.aozora.gr.jp/

    Febe
    http://www.febe.jp/

    LibriVox
    http://librivox.org/

    APA
    http://www.audiopub.org/

    Audie awards

    http://www.americanfolklore.net/sindex.html

    King County Library System
    http://www.kcls.org/

    Hawai state library system
    http://www.librarieshawaii.org/

    http://search.overdrive.com/

    ニューヨーク国立図書館
    ボストン国立図書館
    ロサンゼルス公立図書館
    北ボストン図書館
    トロント公立図書館
    オークランドシティ図書館

  • 『えほんで楽しむ英語の世界』に出会って以来、
    絵本を英語でも読もうと思い、情報を集めてきた。

    そうなると不思議なもので、自然と英語絵本のブックリストが集まってくる。

    猫大好き☆と言っていたら、『ここは猫の国』を紹介され、
    手にしてみたら、猫は猫でも洋書絵本を中心に紹介した本だったりする。

    気に入った絵本は、原書も読んでみようかなと思うようになったので、
    海外翻訳絵本が紹介されていれば、それはすべて洋書絵本の扉に見える。

    たとえば、『100人の心に響いた絵本100』で紹介されている絵本は、40冊が翻訳絵本である。

    既読本の見方も変わった。

    ドロシー・バトラーの『クシュラの奇跡』の付録の「クシュラの本棚」だってブックリストだ。

    (*現在入手しやすいのは、その後のクシュラのことも書かれている『クシュラの奇跡 普及版』)

    『アメリカの小学校ではこうやって英語を教えている』では、
    英語を母語としないヒスパニック系の子ども達に英語を教えるために学校で取り入れられた英語教育の理念として、
    韻文を使って耳をきたえていくことから始める「フォネミック・アウェアネス(Fhonemic Awareness)=音素認識」が紹介されている。

    フォネミック・アウェアネスは、単語の終わりの音に注目するライミング(Rhyming)と
    単語の始めの音に注目するアリタレーション(Alliteration)など、7つのステップに分けられる。

    ライミングやアリタレーションを大切にするのは、読みに入る前に聴覚をきたえるためなのだ。

    すでに文字を読める子どもでも、ライミングやアリタレーションをやることは遅すぎることではないのだそうだ。

    この本もアリタレーションがふんだんに入った絵本が紹介されている。

    ただ、残念に思っていたことがあった。

    『えほんで楽しむ英語の世界』では、発音が悪いことなど気にしないで、どんどん音読をしようと勧めているし、
    『アメリカの小学校ではこうやって英語を教えている』でも、耳をきたえることが大事と書いているにもかかわらず、
    どちらの本もCDが付いていないのである。

    そんなときに本書に出会った。

    英語ブッククラブの図書室で、他の多読本リストが置かれているところに
    いつの間にか増えていたのである。

    ずっと待っていた本にようやっとめぐり合えた気がした。

    絵本の深読みの趣味を生かして、耳も鍛えられるかもしれない。

    本書は、音のある英語絵本TOP100と音のある英語絵本NEXT35の全部で135冊の紹介があり、
    そのうちにの45冊の絵本のサンプル音声が聞けるCDが付いている。

    ブックリストだけではなく、絵本の使い方、
    英語絵本の読み聞かせをしたい親御さん向けと
    英語絵本を授業で活用したい児童英語・小学校の先生向けのアドバイスが書かれている。

    ブックリストの部分は、絵本の特徴的なページの見開き、書誌情報、
    あらすじ、すすめる理由、絵本と音声の活用のヒントで構成されている。

    英語絵本の読み聞かせと音声教材の活用を推進する監修者である外山節子教授は、
    1983年にハーバード大学の心理学者、ハワード・ガードナーが提唱した
    「多重知能理論」(The Theory of Multiple Intelligences(TI理論))の
    8つの知能で子ども達を見て、どの子も自分の持っている知能を全部使って
    学習に取り組むことができるようにと考えている。

    ・言語的知能
    ・論理・数学的知能
    ・空間的知能
    ・身体・運動的知能
    ・音楽的知能
    ・対人的知能
    ・内省的知能
    ・博物学的知能

      英語のスキルを教える授業では、
      主に言語的知能や論理・数学的知能を使うことを求められるので、
      学習についていけない子どももいます。

      ですが、絵本を活用した授業では、
      どの子どもも、自分の持っている知能を全部使って学習に取り組むことができます。

    8つの知能を生かせるように、ブックリストには、次の6つのアイコンが付いている。

    1:リズム・ライミング・繰り返しが多く、音読が英語習得につながる。
    2:ストーリー性が強く、情緒を育てる。
    3:外国の文化・伝承話に親しむ。
    4:子どもの知識を増やす。
    5:歌を絵本化したもの。
    6:絵本に仕掛けがある。

    授業で絵本を活用するためということで、
    それぞれのアクティビティにどう時間を割くかや授業プランも展開されているのだが、
    その入り口の部分に書かれているのが、マインドマップなのである。

    ELMERの絵本から外に伸びた矢印と項目を眺めながら、
    多重知能理論といい、マインドマップといい、
    ビジネス系・啓発系の本との符合に驚いてしまったのである。

    2011年から公立小学校の5、6学年で
    年間35時間の英語活動が正式に始まることが、
    確かに意識されているのだ。

    さらに、見えない人も一緒にというコラムがあり、
    視覚障害の子どもたちの活動にも触れられている。

    絵本と音源についてのコラムでは、欧米のaudiobookのあゆみが紹介されている。

    多読も多聴もフォネミック・アウェアネスも、その根っこには
    英語を母語としない人が英語を学ぶという前提がある。

    本が語数や使用語彙でレベル分けされているのは、
    生活年齢にあわせた読みやすい図書が必要という
    障害のある人の読書支援の考え方ともつながるのだ。

    日本は日本語を母語としない人のために日本語を教えるというシステムはまだまだ弱い。

    それがそのまま生活年齢にあった読みやすい図書が少ないという現実を生んでいるのではないかと思う。

    障害者サービスと多文化サービスが、同レベルに発達してきている国々と
    日本の差を考えると気が遠くなりそうではあるが、

    今まで追及していた専門、苦手だった英語の克服のために好きではじめた多読、
    食わず嫌いで読まなかったけれど勇気を出して読み始めてみた本が
    すべてここで重なった不思議に驚いている。

    本書は、英語絵本を楽しみたい、子どもに英語絵本の読み聞かせをしたい、
    英語絵本を授業で活用したい、耳から英語を学びたいなどのニーズに対して、
    理論的な下支えを持って選ばれた本を紹介して実践的に応えようとする1冊である。

  • 貸出状況はこちらから確認してください↓
    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00224659

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著者プロフィール

監修 外山節子
NPO法人PENの会(にいがた小学校英語教育研究会)理事。「English Time」シリーズ、『英語の絵本活用マニュアル』、『[特別支援クラス外国語活動用]歌とリズムを楽しむ英語絵本セット』、『和英えじてん』、『英和えじてん』、『はじめてのえいごでおしゃべりえほん』、『ABC&123カード』、『さがして!みつけて!ABC ゆかいなアルファベットだいずかん』など、多くの本の著・監修にたずさわっている。

「2020年 『さがして!かぞえて! 123 ゆかいなえいごとかずのだいずかん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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