結婚の謎

  • アチーブメント出版
3.43
  • (12)
  • (18)
  • (38)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 238
感想 : 27
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902222029

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「7つの致命的習慣」「外的コントロール」「思いやりを示す7つの習慣」「5つの基本的欲求」については他の方のレビューで見れるので、記録したいと思っていましたが割愛します。

    著者と患者、あるいは夫婦の会話などは
    ディランとキャサリンみたいで、日本の夫婦にはちょっと違うんじゃないかなーと思いました。
    でもそれは私がそういう問題に直面していないからかもしれません。
    そのときがきたら、再び読んでみようと思います。
    まず結婚することからなんですけど…。

    私がここに書き記したいのは、「創造的であること」についてです。以下は引用です。

    ここに「創造システム」を役立てるのに最善の方法があります。
    それはあなたがたの創造システムが二人の関係を近づけるために、何か新しい、実行に移せるものを提案してくることに、じっと耳を傾けていることです。それは1人で取り組んでもいいですが、夫婦一緒にするほうがさらにいいでしょう。敏感に情報を得るには、同じようにありきたりのことを繰り返したくない、自分には変化が必要なのだと、腹をきめることです。


    そして、著者は、夫婦円満の秘訣を募集しました。
    完璧とも思える夫婦の回答をここに書きます。

    1 私達は過去26年間で、少なくとも五つの異なった立場を、相手に対して認めている。

    2 一日に何回も、相手がいてくれることを喜び合う。例えば、心のこもった挨拶をする、電話では話に集中する、愛していると頻繁にいう、相手についての歌をうたう、など

    3 子育ての時期も多忙の折も、一緒に二人だけで過ごす時間を作る

    4 お互いを育てあう。肉体的にも精神的にもお互いを支える方法を探す。例えば、好みの料理を作るとか、嵐の時には互いの職場まで車を運転するとか、仕事の相談にのるとか、テレビを見ながらマッサージをするなど。

    5 遠慮せず自分の望みを相手に伝える。間違いだと思えば、思い切って指摘する。

    6 無条件に愛し合う。何かを期待して、その結果によって
    愛の増減をかえない。愛とは無償で与えるもの。

    7 自分らしくあるための自由を認める。違いをうけいれる。自分が自分らしくあり、相手が相手らしくあるための境界を尊重する。

    8 互いを親友だと思う。相手を最良の仲間と思い、毎日行動する。

    9 恥を恐れずに、一緒に笑い、ふざけ、楽しむことのできる方法を探す。例えば、即興の外国語で話すとか、曲を作って歌ったりハミングしたりする。

    10 セックスをいつも積極的にし、お互いに納得した上での試みをする

    11 リストを一緒に作って楽しむ。

  • 「選択理論」を提唱したウィリアム・グラッサー博士による、夫婦関係に特化した本。

    選択理論とは、人がいかに動機づけられ、いかに物事を認知し、いかに行動するかについて、一連の脳のはたらきを説明した理論。人は誰でも、自分の人生を効果的にコントロールしようと努力している。選択理論を学び、人がいかに動機づけられ、いかに物事を認知し、いかに行動するかを知ることによって、皆さんは自分自身、そして関わりのある全ての人々が「なぜ、いかに行動するか」を客観的に理解しやすくなり、結果として自分の人生を効果的にコントロールできるようになる。「どのようにして自分の生きたいような人生を自由に生きながら、自分が必要とする人々と良い関係を持ち続けられるか」選択理論を学ぶことによって、その答えを見つけやすくなる。

    本書は、具体的な事例を織り交ぜながら、どう答えを導いていっているのか説明しており、参考になる。グラッサーの進化途中も読み取れ、面白い。

  • 選択理論心理学を元にした、良好な夫婦関係を構築する(あるいは再建する)ための本。

    ▼外的コントロールの「7つの致命的習慣」
    批判する、攻める、文句を言う、ガミガミ言う、脅す、バッスル、自分の思い通りにしようとして褒美で釣る
    これらの習慣が致命的である理由は、時間さえ充分かければ、どんな結婚でもその息の根を止めてしまうことができることだ

    ▼思いやりを示す7つの習慣
    傾聴する、支援する、励ます、尊敬する、信頼する、受容する、意見の違いについては常に交渉する

    私たちが自分の思い通りにできるのは、"自分自身"だけである。もしあなたが不満足な人間関係を抱えているとすれば、それを改善するために"自分"に何ができるかに焦点を当てる。他人を変えようとしてもそれは無駄な努力。あなたが外的コントロールを取り除けば、ほとんどの場合パートナーは変わる。

  • 結婚生活がうまく行かない場合にどう改善するかを考え方の面から語っていく本。
    著者の選択理論を結婚生活に適用した例となっている形で非常に面白い。

    皆いろいろなものを選択して生きている。選択したことに気づかないまま。
    夫婦がわかりやすいけど、人との関わりにおいてどんな関係でも意識しておくべきことが書いてある。

    外的コントロールの致命的習慣が人を不幸にする
    批判する、責める、文句を言う、ガミガミ言う、脅す、罰する、褒美で釣る

    生存の欲求:リスクの考え方、特にお金
    愛と所属の欲求:愛する、愛される
    力の欲求:尊敬される、争う
    自由の欲求:自分のしたいことをする
    楽しみの欲求:楽しむこと、新しいことを学ぶこと

    選択理論の思いやりを示す習慣
    傾聴する、支援する、励ます、尊敬する、信頼する、受容する、意見の違いについて交渉する

    選択する全行動には、行為、思考、感情、生理反応がある

  • 著者が提唱する「選択理論」に基づけば、破綻しかけている夫婦でも再び幸せになれることを説く本。
    あまり、ピンとこず。流し読み程度。

  • "結婚は、他人同士が協力して作っていくものということをあらためて認識させてくれた本。
    配偶者となった人、それぞれに(男性と女性)性格も異なる。それらを認識した上で、より良い結婚生活とするために何をすべきなのかをひもとく。
    著者のグラッサーさんは「選択理論」というものを提唱している。全ての行動は選択の積み重ね。主体的に選択できるものは自らの行動のみ。自らの行動、行為を選択していることに気がつき、変えていくことで良い関係を構築していくというカウンセルをしている。相手の反応で我々は感情が生まれる(喜びや怒りなど)その感情からどう反応するかは選択できる。感情にゆだねて起こした行為は、無意識に選択した行為ともいえる。そのことに気がつくことで、自らの行為(癖)を変えることもできるという。
    この「選択理論」は結婚以外の対人関係を構築していく上でも役立つものだと思った。
    「グラッサー博士の選択理論」という本もあるらしい。
    こちらも読んでみたくなった。"

  • 頂いた本。結婚の謎というタイトルのように謎が書かれているわけではなく

    結婚して何年も経つと夫婦間で疎遠になったりお互いへの不満などがあっても諦めているものだが、選択理論と相手を思いやる七つの習慣を学び、夫婦で改めて向き合い話し合う・行動を起こすことで相手を理解し良好な関係を一緒に作っていくための本。

  • 7つの致命的習慣
    批判する
    責める
    文句を言う
    ガミガミ言う
    脅す
    罰する
    自分の思い通りにしようとして褒美で釣る

  • リレーションシップを築いてゆくには、自分の価値観よりも
    「二人が幸せであるため」にはどうあることがベストであるのかを
    選択してゆくことだと気づいた時に「選択理論」の存在を知り読んでみました。
    実践的な内容があまり書かれていないのが少し物足りませんでした、
    「選択理論」(自分の価値観より二人の幸せの為の選択)を理解するうえでは、わかりやすい内容でした。

  • ・価値観が一致することが大事、ということをより詳細に分析しています。具体的には、「生存」「愛と所属」「力」「自由」「楽しみ」という5つの基本的欲求の強さの度合いが、お互いできるだけ一致していることが大事。
    ・自分自身の要望を相手に対して求めるのではなく、「お互いの関係」に対して「自分が」何ができるのかにフォーカスするのが大事。
    ・結婚の特徴は個人的自由を失うことにある、と喝破していたのは、やはり身につまされるところがありました...。

全27件中 1 - 10件を表示

ウイリアム・グラッサーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×