わたしが山おくにすんでいたころ

  • ゴブリン書房
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902257267

作品紹介・あらすじ

わたしがまだ小さくて山おくにすんでいたころ、ゆうがたになると、おじいちゃんは石炭のこなでまっくろになってかえってきた。くろくないのはくちびるだけ。そのくちびるで、わたしのあたまにただいまのキスをした。きびしく美しいアパラチアの自然のなか、おとなたちに見守られながら、野山を思いきりかけまわった日々…。少女時代の思い出をあたたかくつづった、シンシア・ライラントのデビュー作!コールデコット賞オナー受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 1983年 コールデコット賞受賞作品

  • ゆっくり丁寧な暮らしと、大自然の恵みのありがたさがしみじみと伝わってくる。

  • 子供が育つ環境とは何か、考えさせられる…

  • 978-4-902257-26-7 31p 2012・10・? 1刷

  • 広い世界を知ることだけが人を満足させるものではないということを思いました。
    満ち足りた生活は人それぞれ。
    この本からは、決して便利でも豊かではない山奥に住んでいた少女の心の充足を感じられます。

  • わたしがまだ小さくて山おくにすんでいたころ、という言葉が繰り返されて、詩的な感じ。

  • 両親が離婚し、母が看護師の資格を取るため、アパラチア山脈の小さな炭鉱町で祖父母に育てられた著者の幼年時代を回想した絵本。ライラントの他の作品を読んでも、いつも優しさと温かさを感じるけれど、なるほど、こういう育ち方をしたのか・・・、と感慨深かった。
    父母がいなくても、本当に愛してくれる人と、豊かな自然と、友達(きょうだいやいとこでもいい)がいれば、子どもはこんなに幸せに過ごせるということがわかる。父母がいても不幸ってこともままあるしね。
    こんな子ども時代が過ごせた著者がちょっと羨ましい。

  • 普段の生活のありがたさ、満足感を再認識。

  • わたしがアパラチアの山おくにすんでいたころ、池におよぎにいったり、夜、おばあちゃんと外のトイレにいったり、大きなヘビをみつけたり…。山おくでの、楽しい毎日を描いた絵本。日本から遠い国のちょっと昔の生活は、喜びと驚きに満ちていて、なにより幸せそうにみえるのです。

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著者プロフィール

1954年、アメリカのヴァージニア州に生まれる。
大学卒業後、図書館員などを経て本書を発表し、コールデコット賞オナーを受賞する。絵本、詩、幼年童話、小説などで、幅広く活躍。『メイおばちゃんの庭』(あかね書房)で1992年ボストングローブ・ホーンブック賞、93年ニューベリー賞を受賞。ほかに『ヴァン・ゴッホ・カフェ』〈小石通りのいとこたち〉シリーズ(以上、偕成社)『名前をつけるおばあさん』『ゆき』(以上、新樹社)などがある。

「2012年 『わたしが山おくにすんでいたころ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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