わたしたちが自由になるまえ

制作 : Julia Alvarez  神戸 万知 
  • ゴブリン書房
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本棚登録 : 27
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902257328

感想・レビュー・書評

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  • 独裁政権下のドミニカ共和国の最後の1年を12歳の少女の視点で描く。
    6年生が世界の国々を学習する際にブックトークなどで紹介したい。

  • 2017.2.6 教育は鍵であるとの言葉をアニータのお父さんは何度も口に出していた。独裁政権の中で闘ってきた人たちのことを私たちは知らなくてはならない。また忘れてはならない。

  • 1960年、トルヒーヨ独裁下のドミニカ共和国。11歳の裕福な家の娘アニータは、親戚たちと同じ敷地内に住んでいたが、一人また一人とアメリカに移住し、最後には仲良しのいとこたちも旅立ってしまった。その翌日、秘密警察がやってきて自宅を荒らし、その後は始終家の周りにいて見張るようになった。事情が呑み込めないまま恐怖だけがつのるアニータは、姉から事情を聴いて驚く。それは、父と叔父とが、大統領暗殺計画に関わったためだった。

    独裁化のドミニカで、生き延びるために奮闘する反政府組織の家族と、それを助ける人々の姿を、少女の語りで描く。
    ドミニカ版「アンネの日記」風の場面も。


    翻訳のせいなのか、原文からなのか、文章に理解しにくい点が散見する。アニータが情報不足で混乱していたためでもあるのだろうが、それを除いてもわかりにくい。
    特に、浴室で日記を書きながら泣いていたらおばさんに浴室に引っ張って行かれたしなめられた(201頁)とか、故郷に自由が戻ったのち、ドミニカのオスカルからの手紙を浴室にこもって読んだ時に「マンシーニ家の浴室に隠れて日記を書いていた、あの不安な日々にそっくりだった」(280頁)とか。

    ラテンアメリカ全体では1972年まで、民主主義国家は3つしかなかったそうです。
    反政府組織に関わっていた父親を持ち、秘密警察がやってくる直前に家族で国を離れた経験をもつ著者の、これは「証」の書です。

    事実を広く知らしめる役割の点では評価できますが、読み物としてはちょっと残念です。
    やっぱりっこういうものはノンフィクがいいのかも知れませんね。

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