- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902385670
感想・レビュー・書評
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正史三国志を中心に、資治通鑑や後漢書、三国演義と比較しながら、偉人たちの実像に迫っていく。上巻は曹操の台頭から赤壁の戦いまで。
とにかく「面白い」の一言。演義を読んだときにモヤモヤする部分がすっきりする変わりに、史実について様々な説も提示されていて、実際はどうだったんだろう??と新たな疑問がたくさん浮かび上がってくる。
曹操、劉備、諸葛亮、孫権はもちろんのこと、郭嘉、魯粛、袁紹、劉表といった演義の脇役たちにも深く突っ込まれていて、痒いところに手が届くという感じ。
著者個人の見解もとても興味深い。自分でも史料を読んで比較したり考察したりしたくなる、三国志ファンなら絶対に読むべき一冊だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何度読んでも面白い。
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三国志本の中では読み応えがあります。
公正な視点で解釈されているので客観的に三国志を捉えられましょう。
英雄と小悪党が同居している曹操について魅力的に書かれてますが、策士賈詡の凄さには驚かされました。無事これまさに名馬を地で行く策士人生。人間観察力というか洞察力の深さがこの本から分かりました。 -
ほらーっ!
とりあえず三国志ストックストック。 -
三国志における疑問点・不思議だと思われている点・また、三国志演義には描かれているが、創作として作られている部分の真実。
また、正史やその注に書かれた資料などから、真実の三国志の姿を浮かび上がらせている1冊です。
この上巻で紹介されているのは例えば、
曹操は、本当に『乱世の姦雄』であったのか(冷徹で猜疑心の強い皇帝になる野望を持った人物であったのか)とか、
曹操は、何故、当時大きな勢力を持っていた、袁紹に勝つことが出来たのか。
劉備と諸葛亮孔明の出会いとその意味、また、その活躍の課程や役割。
赤壁の戦いの真実の姿。
こういった物がきっちりと描かれています。
正直感動しました。これまで、三国志の本はたくさん読みましたが、私の中では、疑問点を解決してくれる西郊の1冊と言っても過言ではないと思いました。
あまりネタバレすると良くないと思うので、これ以上の内容は書きません。
この本を読む際は、演義・正史の両方を読んでから、始めて頂いた方が楽しいのではないかと思います。 -
読み物として普通におもしろい
さくっと立ち読みしただけで、その面白さはわかると思います
下巻が楽しみです