- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902385793
作品紹介・あらすじ
地球があぶない!南極にほれこんだ元新聞記者が語るただひとつの解決策とは。
感想・レビュー・書評
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この地球は今、ふたつの大きな危機に直面しています。ひとつは地球環境の危機、もうひとつは核戦争です。温暖化で地球に住めなくなったり、あるいは、核戦争が起これば人類は破滅します。この破滅を防ぐ方法はないのでしょうか?
あります。「世界中を南極に」すればよいのです!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新聞記者として、第七次観測隊に同行し、その三年後、日本の極点旅行隊の取材で南極にいっています。また、2005年に第四七次観測隊に40年ぶりに参加し、この三回の南極訪問をもとに、南極で出合ったものや自然、様々な国の人々との交流について、書かれています。
1965年の第七次観測隊の頃はまだ東西冷戦の最中でしたが、日本の砕氷船ふじがソ連のオビ号に助けられたなど、国は関係なく人類がみな助け合っていることに著者は感銘を受けています。
南極条約の軍事利用禁止、科学観測の自由と国際協力、領土権の凍結、核爆発・放射性廃棄物処分の禁止と、理想的な国際協力の姿が南極にはあるといいます。
著者が、時代を担う子どもたちの世代に是非とも国境のない南極を直に見て、国際協力や平和について考えてもらいたいと主張されています。
今もどこかで続く戦争や内戦のことを考えると、南極条約の理念がどこかで生きて、平和な世の中になるといいなと感じます。 -
南極には国境がありません。それは1959年に結ばれた「南極条約」で決められたことです。30歳で南極に行った著者が再びその地に立つまで40年。時間の経過はあっても、その条約は守られ続けました。そんな南極のありかたには、これからの環境問題についてどう考えればいいかのヒントがいっぱいです。(?)
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世界が南極のようになったらいいのに。