にげだしたひげ

著者 : シビル・ウェッタシンハ のぐちただし

• 木城えほんの郷 (2003年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[uryakoさんの感想 · 2010年11月25日]

荒唐無稽な話。話が脈絡もなく展開していき、最後話としては収まるのだが、じいさんとねずみが唄って踊って終わりなので、行きっぱなしの感がある。スリランカの話となっている。絵はあまり見たことがない感じの絵。黒い輪郭線がとられていて、色彩は落ち着いているがカラフル。ひげと髪の白色がまぶしい。生き生きと動き出しているように見える感じが日本の絵巻物に似ている。
りょーまはとても好き。パパママ選対決ではこれが１位。選んだのはもちろんパパ。（ひげのはなしだから）。いつも、表紙から直感で選び、とても短い時間で何を借りるか決めていたのに、対決になったら時間をかけて選んでいたので、苦笑い、又、意外でもあった。（2010.11.24）

著者プロフィール

シビル・ウェッタシンハ　1928年、スリランカ南部の古都ゴール郊外に生まれる。6歳のとき、コロンボに移住。その後、独学で本の挿絵を描くようになる。17歳のころから地元の新聞社で働きはじめ、子ども向けの記事やコラムをイラスト入りで執筆。同時に次々と作品を発表していく。それらの多くは、スリランカにおける絵本のイラストレーションに大きな影響を与えている。絵本には、『かさどろぼう』（徳間書店）、『きつねのホイティ』『ねこのくにのおきゃくさま』『ポッダとポッディ』（以上福音館書店）など。また、自伝に『わたしのなかの子ども』（福音館書店）がある。

「2017年 『ふしぎな銀の木 スリランカの昔話』 で使われていた紹介文から引用しています。」