kaizenさんの感想
2011年6月20日
貴重な情報がいろいろ得られるので参考になる。 原子力事故でありながら,死亡原因が火傷だったとのこと。 いわゆる原子力安全や放射能とは何の関係もなかったことだという。 これは少し可笑しいのではないだろうか。 なぜ火傷になるかは、放射線を放出する核反応のエネルギーが化学反応のエネルギーよりも格段に大きいからではないか。 放射線の大きさを表す指標のベクレルは、受けたエネルギーの量で測っているのに、関係ないとはどういうことだろう。 逆も真で,大きな事故が,津波や電力供給断という普通の事故でも起きる可能性を示していることに気が付いていないのは何故だろう。 常に逆を考える発想がないのは安全工学のいろはができていないということだろうか。
(いしかわ・みちお) 1934年生まれ。東京大学工学部機械工学科卒業。光学博士。1957年、日本 原子力研究所入所。安全性試験センター長、溶解研究所副所長、北海道大学教授、日本原子力技術協会理事長を経て、現在同顧問。 「2011年 『新装版 原子炉解体 廃炉への道』 で使われていた紹介文から引用しています。」