News from Paradise

  • にじゅうに
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902577006

感想・レビュー・書評

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  • 手紙の中で、いつでも会いに来てっていうパトリスさん。そのうち行くのを楽しみにしているって言って遂に会いに行かなかったばななさん。手紙を往来すればするほど、ばななさんを遠くに感じられるというパトリスさん。
    お2人の距離感の取り方の違いがみえて面白かったです。

    暮らしはアートというパトリスさん。散らかっていてもゆる〜く居心地良くいたいのがばななさん。
    お2人の違いも共感もあって
    なかなかでした。

  • よしもとばななとパトリス・ジュリアンの往復書簡集。あっというまに通読してしまう刺激的で気持ちのよい一冊だった。
    出産、育児という大きな体験の真っ只中にいる女性と、東京のまんなかで、アートとしてのライフスタイルを考え続けるフランス人の男性の、文字による対話。相手の考え方や感じ方にただ同調を重ねるのではなく、お互いに鋭く切り込み合うようなやり取りの読後感は、自分や相手を尊重し、誠意を持って歓迎しあう愛情の後味。

  • パトリスさんのことは知らないけど、まるでよしもとばななの小説の登場人物みたいな人だし、シチュエーションだと思った。
    図書館の帰りにコーヒー飲みながらカフェで1冊読みきってしまった。
    そんな、引き込まれるような力のある本だった。

  • ばななさんとパトリスの共著!往復書簡!!

  • 最近衣食住において難民の私・・・・。
    私のパラダイスってどんなの???

  • パトリスさんけっこうグサっと言う人。
    前半はよしもとばなながパトリスさんの話に上手いこと合わせてる感じはしたけど、後半はお互い本音で、打ち解けてる感じがしました。

  • 再読。
    ここ数日間、暑さを言い訳にダラダラと過ごしていたので、背筋が伸びた。
    家事にしても、仕事にしても、人間関係にしても何だか中途半端なのは信念と愛情が足りなかったのだな。

  • わたしにとってきらめくような言葉の数々。経験豊富な大人の言葉に気づかされる本当に大切なこと。なんどもなんども読み返している大切な本。

  • わたしにとってきらめくような言葉の数々。経験豊富な大人の言葉に気づかされる本当に大切なこと。なんどもなんども読み返している大切な本。

  • この本大好き!
    ともすればカッチーンときてしまいそうな手紙にも
    失礼のない態度や言葉を選んでくれたばななさんが!
    パトリスさんはちょっと行き過ぎたところもあるかな?
    私のメールはパトリスさんタイプなんだけど(笑)

    おじさんとおばさんは悪いことは悪いって伝える義務も
    あるんだなぁ、自分はもうそういう年齢なんだなぁ、と
    しみじみ思いました

    特に良かったのはチビラくんの写真です
    「フロリダにて。」「西伊豆、土肥にて。」「タマが見えてるぞ!」は
    いつまでもいつまでも眺めていたいくらいで
    愛しくていっそ切り取ってしまおうかと思うほど(しないけど)

    メール受信設定ミスで図書館からのメールが届かないように
    なっていたのに待ってくれた図書館の人に感謝です

  •  2009/07/22 読了

  • よしもとばななとシェフなどを生業とするパトリスジュリアンとの往復書簡。ふたりの生き方や考え方が親密という彼ら独特の共有した空気の中で展開されています。日々の暮らしで気をつけなければいけないことを目覚めさせてくれる1冊。

  • 今年読んだ中で間違いなく(限段階では)最高の部類に入る本。

    心がすさんでいる最中に読んだせいか、結構泣ける文章が多かった。
    啓蒙書では決してないけれど、それでも自分自身の生活を顧みて「変えよう」とか「このままでもいいんだ」とか、自信が持てたりとか…あと、毎日のほんの少しの悲しい想いとかが、この本を読んだ中でカタチになって身体から出てくる感じ?(なんと抽象的!!)がしました。
    ホント、下手な啓蒙書とかよりもよっぽど読むべき本だと思う。

    いつから、毎日起きる度に「面倒くさい」って思って笑えなくなったのか?
    どうしてゴミ出しを雑にする人が多くなったのか?
    なぜ、お店の接客に対していらいらすることが多いのか?
    いつから、子どもをもつことが怖くなったのか?

    まぁ、毎日色々不安や怖いこと、いやなことがあるけれど、それでも自分のParadiseを目指して、進んでいこう、と思わせるパワーのある本です。
    早く続編が出ないかしらん。

  • 2008.2/4-7
     文通形式のエッセイ。すごく考えさせられることが多い。またあとで読んだら違う感想をもちそう。

  • すごーく興味深く読んだ。心に刻み付けておきたい言葉がたくさんありすぎて(パトリス・ばなな、どちらの文章にも。ややばななさんのほうが多かったか)、図書館で借りた本だけれど、手元に置いておきたくなった。いったん図書館に戻す前に、パトリスさんの言葉を抜粋しておこう。<br><br>ばななさんと僕に共通していえるのは、僕たちは自分の好きなことと、そうでないことの区別がはっきりつけられるという点。それに、人生においてたいていの場合は、自分でみずから選ぶ権利と可能性がある、という考えの持ち主であるところ。<br>自分で選ぶこと、その役割をちゃんと引き受けること。(略)僕たちは互いに、それぞれ違ったやり方でそのことを日々実践しているけれど、結果として出てくるものは同じ……「自分らしく生きる」。<br>僕が"Paradise"と呼ぶのはまさにそれであって、一日中お菓子やなんかを食べながら天使たちの歌声にうっとりするみたいな、どこかよそにあるファンタジックな世界とはまったく別物だし、善悪とか罰と報いといったものともいっさい関係ない。

  • 「ポジティブからネガティブへ、ネガティブからポジティブへ、その繰り返しが100%命を生きること」
    「掃除、ゴミ、おしめがえ、そういう人生のネガティブを避けて通っている人で、素敵な人を見たことがないや」
    この部分に、感動した。なかなかできていない私・・・
    日本には快楽が少なすぎるってのも、すごいそうだなって思う。快楽っていうと、すぐ深酒とか、性のことになってしまう。
    毎日、少しずつ、パラダイスの時間を作る。そういう生き方が苦手な民族なんだなぁ。私も。


  • パトリスジュリアンとの文通
    彼の考え方が好きです。

  • 結構長い間、「パトリスさん、なんか変わった?」と思っていました。人となりはよく知らないので、見た目のことだけですが。
    この本を読んで、変わった理由がわかりました。いえ、「変わった」ではなくて「変わったように見えた」ですね。中身は変わってないんだよね。
    それにしても、闘うって大変・・・。

  • 著者二人の物事への洞察力、知心あふれる言葉たちからどれほど素敵な人物なのか窺える。これを読みどれだけ日本が狭いのか(世界観的に)を改めて知ることが出来た。心地好い本。

  • いろいろ考えさせられてしまう本。でもこんなにいろいろ、深くは考えられないです‥エネルギーがいりそうだ。

  • 未読。

  • ふたりのこだわりがハッキリしていて、実に気持ちがよい。

  • 生きていく上で心が洗われます。
    例えば、色々生きていく上で辛いことがあったときに、このお二人がこのように真面目にステキに現実に生きている事実が、とても救いになると思う。この本に書かれている言葉で友人にそのまま語ることがままあります。

  • とても面白かった。いい本だと思った。パトリスさんのゴミの話が印象深い。そういう風に暮らしたい。

  • パトリスさんとばななさんのメールのやりとりを書籍化した本。メールだから、深いとこまでつっこんで書いてます。とってもおもしろかった!買おうか悩んだけど、買ってよかった!!

  • よしもとばなな。
    知らない人はいない程の人気作家。パトリス・ジュリアン。
    料理本出版、レストラン開業の後
    ライフスタイルプロデューサーとして活躍。よしもとばななは、妊娠出産を機に仕事を縮小。
    そんな中、自分のペースを守りつつはじめたのが
    パトリスとのFAX文通。

    この本は二人の二年間の文通の記録なのです。ふむふむと思うこともあれど、もう一度は読まないかも・・・

  • 当時病に伏していた愛犬を気遣う吉本ばななさんの様子が、対談の端々に読み取れて痛々しい。

  • ふたりの闘いの軌跡。ほんとに闘っているんだなあ・・・。

  • こういう手紙をやりとりしてみたい

  • この装丁を見て、買いたいなぁと思ってたのに大きい本屋に行かなかったのですっかり忘れていた一冊。こんな事ならネットで買えばよかったんですけど。いわゆる対談では無くて、メールのやりとりがベースとなっている。対談だとその場の雰囲気で理解してしまう事もあるが、顔をあわせてないので相手が意図しない方向に話が進んだり、面と向かっては聞かない個人的な事もあえて聞く所もメールならでは。そういった事を聞くのは二人が居心地のいい”Paradise”を求めているから。この現代では自分の”Paradise”を求めるためには大変な努力を払わなくてはならないと改めて感じた。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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