- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902584899
作品紹介・あらすじ
「目先の欲にとらわれて会社から脱走!」「仕事ナシ、出会いナシ。これでいいのだ?」「電話1本、ユル~イ告知」「can’t stop嘔吐!ゲキテキな副作用」「け、毛がァアア!!カツラかぶって合コンへ」。日本一笑える“乳ガン”エッセイ。
感想・レビュー・書評
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乳がんになった友人が、この作者が亡くなったという話と共に紹介していた。
友人はその後、結婚もし、子供も生まれたけれども、当時はとても読めなかった。と。
覚悟なんて、事前にいくらしたつもりでも、そのときに悟ったつもりでも、簡単にくつがえるし怖くなるし、受け入れられるものではないのが、死の恐怖だな……と。自覚症状がないっておそろしい。
抗がん剤の副作用で食欲がないときにも、ジャンクフードは食べられたっていうのは、マンガでも見たなあ……
あちらは男性で、ポテトチップスだった。薄くて、吐き気がする前に飲み込めるという理由だったけれど、こちらは、ジャンクフードの香料とかだな
p148で、術後に食事療法を勧めてきた母の友人の言葉に、作者が大泣きする。
「あなたの病気は簡単じゃないのよ」
本人でも、医者でもないのにね。
言われたことをずっと気にしてやけ酒までしている作者に、ああこれぞ「おかんの要約だな」の一言。
「あたしだったらさー。忠告ありがとって気持ちだけありがたく頂戴して『夕飯何食べようかなー』とか別のコト考えるけどね。
あんた、そんなカチンとくるくらいだから、その食事療法のコト、気になってるんでしょ?本当は。だったらやってみて、無理だったら考えればいいじゃん」
前半は、本人でないからどうとでも言えるし、私とはだいぶ違う性格の母上らしいのでなんとも、だが、後半。
そうか……私でもあてはまるな、これ。
ずっとグチグチ言うのは、そうだよ。気になってるからだよ。やるのも怖いしやらないのも……って、ものすごく悩むタイプなのだから。
なるほどね、気になってるからね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
闘病記を読むのはやはり疲れる。
この本だけなら、結構元気な内容なのだが・・・
30歳、コピーライターで独立した途端にガン発覚
この人の場合は保険に入っていて正解
MRIのウルサさは私も胆のう炎での入院時に経験
抗がん剤の副作用
エッチ用のジェルがある、89
銀座のママがいい味
育ちのよさそうな男性、馬持ってたり
占い師にウン百万円払うホステスとか
手術のあとの一大関心は「ちくび」
食事療法、薦める知人のいい加減さ
150万円の治療法
ガーデニング鋏で髪を切る母
太る、はげる、顔が丸くなる、肌が荒れる=抗がん剤の副作用
初発が勝負だから病院選びが一番大事
どこの病院にかかるかで結果がぜんぜん違う -
女性ライターが乳ガン発覚から、闘病にいたるリアルな闘病記です。変に病気に感謝せず、強がらず、リアルな心境が描かれています。
文章がおもしろいから、闘病ものなのに、つい笑ってしまうところも。
18ページ読んだところで笑い、
139ページよんだところで泣きました。
健康でも何か、共感するところがある1冊です。