未だ見ぬ友へ

  • かりん舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902591477

作品紹介・あらすじ

どこかで会ったことがあるような人
 
私のための特別な誰か

その人との出会いはいつのことだったか・・・


❝ 夢見ること❞ を生きた 森茉莉、 モダンガール 尾崎翠、

不滅の少女 矢川澄子、 そしてエミリ ・ ディキンスン、

ジョルジュ ・ サンド、 ヴァージニア ・ ウルフ…

好きで好きでたまらない本たちとその書き手を 絵と文で

たどってゆく著者 ・ 花房葉子の〝イメージの旅〟──

銅版画のカラーコピーを紐で綴じた私家本にまとめて15年…

この度 「ギャラリーあまりや」 小幡靜子さんの熱意により

フランス装の 「新装改訂版」 として甦る!

【描きおろしイラストも数点収録!】

感想・レビュー・書評

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  • この画文集の著者の花房葉子さんとは私は、大学の時からの友人です。
    大学の時、初めて出逢ったのはゼミの奈良県で行われた、五泊六日の研修旅行という名のひたすら歩く、山登り旅行でした。
    葉子ちゃんはゼミは違うのですが、特別ゲストとして参加してくれたのです。
    それからは、卒業後も何度かお逢いしましたが、葉子ちゃんはその後、北海道の旭川、ブラジルのサンパウロと転居をされ、今はFacebookで繋がっています。
    だから葉子ちゃんとは五泊六日ではありますが、同じ釜の飯を食った仲です(日吉館という民宿で自炊をしました)。

    葉子ちゃんは決して口数の多い人ではありませんが、内に秘めたる自分の言葉と思想を持っている人だと思います。

    そんな葉子ちゃんは、画家、イラストレーター、エッセイストとして活躍され、次々と出版されます。
    そんな中で、読書家の葉子ちゃんが、好きで好きでたまらない本と本の著者について書かれた『未だ見ぬ友へ』を銅版画を紐で綴じた私家版で15年前に出版しました。限定100部しかない私家版ですが私の手元にもあります。

    今回、「ギャラリーあまりや」さんの小幡靜子さんの熱意により、かりん舎からフランス装の新装改訂版として出版されよみがえったのがこの画文集『未だ見ぬ友へ』です。
    私家版の方は、真紅の表紙ですが今回出版されたのは深い緑色のアースカラー(葉子ちゃんに以前「何でパステルカラーの絵がないの?」と訊いたら「私はアースカラーが好きなの」と言っていました。この画文集もイラストのほとんどがアースカラーです)
    中のイラストも大部分描き換えられたと聞きます。
    とても美しい装丁なのですが、ブクログでは表紙の写真しかご紹介できないのがとても残念です。


    もくじ

    Revassserie c’est ma vie
    ー夢見ることが私の人生ー
     茉莉と私のおしゃべりについて

    La Fontaine
     ラ・フォンティーヌ 水の記憶

    第七官界彷徨の森
     モダンガールの行く先は…

    プルーストのお友達
     失われた時を求めて

    兎と呼ばれた女
     不滅の少女矢川澄子

    サウダージ
     路面電車の走るまち

    エミリ・ディキンスンの庭
     天使のとなりに住んでいる人

    漂うジョルジュ・サンド
     耕すように書く女

    Salut!
     サリュ!と招く天使

    Adagio
     アダジオな時の流れ

    燈台へ
     ヴァージニア・ウルフとその周辺

    セラフィムとケルビムの瓶
     瓶詰めにしたい時

    菜園
     EX LIBRIS の宇宙

    青い鳥のいる場所
     知られざるメーテルリンク

    修道院の夜
     solitudeのとき

    よきものはすべて天より来る
     明るさの神秘

    森の仲間たち
     いつも私が戻ってくる場所

    後記
    未だ見ぬ友へ 再び
    参考文献 典拠



    葉子ちゃんの本当に愛してやまない作家や詩人、実在のお友達の画伯などが次々と登場します。
    もし、タイムマシンがあったら、真っ先に一九二〇年代のパリに行って、十九歳の森茉莉に会いに行きたいと語る葉子ちゃん。
    同じ作家が好きな方には非常に共感を呼ぶエッセイと個性あふれるイラストがお出迎えしています。
    葉子ちゃんは、子供の頃から動物好きで、旭川では犬が二匹に野生のリスとともに暮らし、今、サンパウロでは猫三匹と暮らしています。動物の絵が多いのはそんなところからもきているかと思います。

    イラストはブクログでは紹介できませんが、この後、私のTwitterに何枚か写真を載せようと思っているのでご覧いただければ嬉しいです。

    画文集『未だ見ぬ友へ』は、
    通販サイト「amariya books」
    https://amariya.base.shop
    で、注文いただくと、代金がすべてチャリティに回されるそうなのでよろしくお願いいたします。
    お近くの図書館に予約を入れてくれるだけでも嬉しいと、葉子ちゃんは言っています。
    「amariya books」では絵葉書も一枚150円で発売中です。

  • まことさんが選ぶ 2022年9月に読んだ小説以外ベスト3 - ブクログ
    https://booklog.jp/booklists/38544

    画文集 未だ見ぬ友へ - かりん舎
    https://kwarinsha.cart.fc2.com/ca2/55/p-r-s/

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    「❝ 夢見ること❞ を生きた 森茉莉、 モダンガール 尾崎翠、不滅の少女 矢川澄子、 そしてエミリ ・ ディキンスン、 ジョルジュ ・ サンド、 ヴァージニア ・ ウルフ…
    好きで好きでたまらない本たちとその書き手を 絵と文でたどってゆく著者 ・ 花房葉子の〝イメージの旅〟──」
    素敵過ぎる、、、

    • まことさん
      猫丸さん♪

      レビューありがとうございます。m(_ _)m
      猫丸さん♪

      レビューありがとうございます。m(_ _)m
      2022/10/02
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      まことさん
      にゃ!
      まことさん
      にゃ!
      2022/10/02
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著者プロフィール

1987年和光大学芸術学科卒。画家・イラストレーター・作家。そして旭川のパン屋「ベッカライ麦々堂」のおかみ。エッセイ集に『カムイブロートの食卓』(小社刊)。挿画の仕事として『りすのあかちゃん』(福音館書店)、『エマおばあさんとモミの木』(平凡社)。画家としても各地で個展を開催。

「2007年 『野のごちそう帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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