CUI CUI

著者 :
  • ニューフォイル
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902943023

感想・レビュー・書評

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  • 「日常」はよほど意識しないと残らない。
    新聞での歌人永田紅さんとの対談で、川内さんは言っている。最近はインスタ映えといって、ごちゃごちゃしたものを除いておしゃれに撮ろうとするのだが、5年、10年たつと、そのごちゃごちゃこそが面白いんだと。
    あ、わかるってすぐに思った。川内さんと同年齢だし、この写真集の撮影場所の雰囲気も、わたしの住むところとそんなに変わりがないからかもしれない。なんていうか、若い頃には分からなかった「味」みたいなものが今になって滲み出てきたような。
    むさ苦しくて窮屈で、逃げ出したかったモノ。でも時を経たことにより、それが今の自分を形作った原点でもあると気づいたとき、その中にある痛みや悲しみ、怒りなんかにもある種の愛おしさを感じることが出来るようになっていた。
    日常のごちゃごちゃのなかに、きっと大切なものが隠れているのだと思う。そう思えた写真集だった。

  • 淡く美しい色彩と、生死のリアルのコントラスト。

  • 川内倫子写真集

  • 言葉のない写真集は、まるでパラパラ漫画のようだった。
    でもパラパラ漫画のように軽いものではなく、物語が写真1枚1枚に凝縮されてるような感じだった。
    おじいちゃんとおばあちゃんが手をぎゅっと握りしめている写真が印象的で好きです。
    何気ない幸せや、時の流れが良い感じ。
    皆で笑ってる写真が切なく思えて泣けてきます。

  • 家族が愛おしくなる。
    田舎を思い出す。
    きっと涙が自然に出てくる気がするわ。

    これはふとした時に見たくなる。

  • ぱらっと見ただけなんだけどほんとに泣きそうだった。
    淡い色でだいすき。
    まわりぼけてなかったらもっと好き。

  • 「日々ごはん?」に出てきて気になってた。ついに借りました。人の家族写真なのになんだかすごく引き込まれる。いい写真ばかり。

  • 川内倫子さんの撮る写真は
    泣きたくなるくらいせつない;(
    だいすき

  • 田舎ってこんな感じなのかなあ。棺に納まったお祖父さんが印象的。
    枯れてゆく命あらば、生まれゆく命あり。そしてその周りには
    鮮やかな紅葉のように大切な人たちが息づいている。
    苺の写真は可愛かったのでコピっといた(笑)(20070206/library)

  • 川内倫子

著者プロフィール

1972年、滋賀県生まれ。2002年に『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞受賞。2009年に第25回ICPインフィニティ・アワード芸術部門を受賞するなど、国際的にも高い評価を受け、国内外で数多くの展覧会を行う。主な著作に『Illuminance』(2011年)、『あめつち』(2013年)、『Halo』(2017年)など。最新刊に写真集『Des oiseaux』『Illuminance: The Tenth Anniversary Edition』『やまなみ』がある。

「2022年 『やまなみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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