今この世界を生きているあなたのためのサイエンス 1

  • 楽工社
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本棚登録 : 631
レビュー : 80
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903063454

感想・レビュー・書評

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  • 石炭、石油、原子力等、現代世界のエネルギー事情について、詳しく解説している良書。こんな講義を受けられる大学生が羨ましいなあ。この本を読むまで石炭から石油が抽出できるって知らなかった。広島、長崎の原子力爆弾や原子力発電についても取り上げられている。チェルノブイリで多くの住民が避難したが、それは正しかったのかどうか。この著者は否定寄りの考え方なのかな。この本が書かれたのは2011年3月以前なので、次は福島のことも取り上げられるのだろうか。日本ばかりが事例に上がるのは悲しい。

  • 終盤までは、ある程度以上の権力を行使する人間には必読といって良い内容。
    原子力関連について、今となってはリスク関連の想定に甘さが見られるのは惜しい。アメリカ人には日本の巨大地震、津波、リスク管理意識の低さといった要素は流石に予想できなかったのだろう。

  • 今もこの世界も変わってしまったけれど、読んでみた。
    UCBの物理学教授による、文系学生向け講義録、日本語訳本。
    高校で物理とってなかった人は読んでみたら?と思う。
    とってた人は物足りないかもしれないし、ちょっとはしょりすぎじゃないの?というとこもあるけど。(原著から割愛してるとこもあるみたい)

    アメリカの大学では、政治や経済、経営に関わろうという人は、
    この程度の科学知識は20歳前後で身に付けてて当然ってことですかね。
    (下記P3の引用文参照)

    Ⅰ巻は、テロリストが持ち得る科学技術の可能性とエネルギー問題、原子力について。放射性物質のことも、核兵器のことも、核分裂炉、核融合炉のことも、事故のことも、核廃棄物のことも。

    Ⅱ巻は、衛星と宇宙、二酸化炭素と温暖化、新テクノロジーの可能性について。なぜかNASAとスペースシャトルに手厳しい。

    どちらにも通底している価値観は「エネルギー」と「効率」。

    ガソリンと食べ物のエネルギー比較なんて見てしまうと、
    人類は地球に生まれた時からずっと、
    狩猟にしても農耕にしても、漁業や開拓、干拓にしても、
    もっともっとと、高いエネルギーを求めてきただけなんじゃないかと思ったりする。

    で、もっともっとの先に、今(出版は2010年)何があるのかというと、

    なんと

    省エネ。

    エネルギー効率のいい機器や電球を使うとか赤外線を反射するペンキを建物とか車とか街路に塗るとか。

    ハイブリッド車の性能アップと軽量化、電池の改良。


    新テクノロジー。

    バイオエタノール⇒トウモロコシ以外。サトウキビ有望。

    太陽光電池⇒
    ボーイング社の最近の製品だと入射太陽光の45%を電力に変換できるらしい。ただ、30×30cmで1万ドル(84万円)、発電量は41W。扇風機も動かない?http://www.eco-taisaku.net/denki/denkidai_list.html
    の代わりに、レンズなどで太陽光を集める「太陽集光技術」だとコストダウンできるとか。
    あと、安く作れる太陽電池の発電効率を上げる。

    でもこういうの作るのに工場必要だし電気も必要。

    ペブルヘッド原子炉⇒
    ウランを熱にとても強い素材(熱分解黒鉛。もちろんチェルノブイリのやつとは違う。)で包んで、さらに炭化ケイ素セラミックスで包む。原子炉の最高温度に耐えられるらしい。原子炉の温度が上がりすぎても、中性子とウラン238の性質から連鎖反応が低下。炉心が過熱する可能性がないので制御棒を抜いたり、冷却材が出ちゃっても危険ないらしい。
    でもウランも有限。

    石炭⇒出てきた二酸化炭素は埋める。ガスにして有害物質と分離して発電。フィッシャー・トロプシュ法で石油にする。

    あと地熱とか風力とか。これも得られるエネルギーに対するコストの話。

    基本的に、3.11以前の話なので、石油をいかに使わず、二酸化炭素出さずに高エネルギーを得るか、というのが軸。

    アメリカの話なので、石油使いたくないというのは、
    二酸化炭素とか温暖化以前に、中東からの獲得リスクがあるからじゃないか、とか思ったり。

    二酸化炭素とか温暖化に楽観は許されないけど、悲観的になりすぎるのもよくない、という結びだったのだけど、さて、日本はどうするか。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      すーーーごく興味深いです!(春からNHKで放映されるそうだし)
      http://cgi2.nhk.or.jp/navi/detail/inde...
      すーーーごく興味深いです!(春からNHKで放映されるそうだし)
      http://cgi2.nhk.or.jp/navi/detail/index.cgi?id=13h3920130405
      良い本をご紹介ありがとうございます!
      2013/03/26
  • 最新の科学について理解できる本

    本書はカリフォルニア大学バークレー校で人気のある講義を紙面化したものです。

    将来、大統領(総理大臣)になるべき人が最低限理解しておくべき科学・技術を解説するというコンセプトは非常にユニークで面白い。(自分が学生でも、思わずのぞきに行きたくなりますね笑)

    たとえその分野の専門家ではなくても概要をおさえる必要はあります。恐ろしいのは何も知らないのにイメージだけで議論をしてしまうこと。分かった気になっていることではないだろうか。

    数式や数字を使わずに、本質を解説してあるので非常に勉強になります。いわゆる文系学部向けという位置づけでしょうが、自分にはとっても有用でした。

    特に原子力の章は非常に勉強になった。
    核兵器の原理(ウラン型とプルトニウム型の原理、技術的な違い)、核兵器と原子力発電の違いなどが明確に理解できた。
    核については日本人として最低限理解しておく必要があるのではないだろうか?

    上巻 テロリズム、エネルギー問題、原子力

    最近、アメリカの大学の講義を紙面化した本が売れています。日本人は決して勉強嫌いではなく、学びたい意思があるのだと思います。問題は訳の分からん講義をする先生なのか、忍耐力がない学生なのか…

  • 原本が悪いのか、翻訳が悪いのか読みづらかった。(歯切れの悪い文章)

    内容自体はメディアにより歪曲されて伝えられる情報を事実により正すというものがよかった。

    特に、テロリズムの章にある、911テロのツインタワー崩壊は衝突が直接原因ではなく、ジェット燃料による火災による柱の溶解と・・・のあたりは放送されない裏側の部分。

    原子力についても核兵器に対する誤解、原子力発電への過剰反応。基礎物理により、あり得ないと断言したあたりは気持ちいい。

  • タイトル通り生きていくなかで
    役に立つサイエンスのないよが凝縮されてます。

  • 原発と原子爆弾の違いについても分かりやすい。
    太陽光発電の限界についても明確

  • 2019/1/5 詳細は、こちらをご覧ください。
    『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1246.html
     
    2010/11/14 予約 3/15 借りる 3/18 読み始める。
    3/28 一通り目を通して返却

    東北関東大震災で起きた原発の事故で、不安がよぎる日々。
    間違った情報に惑わされないためにも、
     少しでも きちんとした知識を身につけておきたい。

    内容 :
    カリフォルニア大学バークレー校のベスト講義を単行本化。
    テロリズム、エネルギー問題、原子力など、
    誰もが無関係ではいられない切実な問題を取り上げ、最新科学に基づいて要点を解説する。

    著者 :
    カリフォルニア大学バークレー校の物理学教授。
    マッカーサー・フェロー賞受賞。政府の筆頭顧問を長年務める。
    米国PBSや英国BBC放送のドキュメンタリー等にも出演する。

  • サイエンス
    西三河朝会

  • 911のテロの現場、ビルの崩壊がなぜ起こったのかを科学的に考証している。核兵器についての科学的知識、エネルギー問題、原子力、などは、今の日本でまさに考えなければならないテーマ。放射能についての考証も参考になる。放射能をはかる単位がいろいろあることに驚かされる。今この時に読むべき本となってしまった現状が悲しい。

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