指一本の執念が勝負を決める

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  • ファーストプレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903241494

作品紹介・あらすじ

日本人のライバルは中国、インドのトップ10%、これからは、リーグ戦を勝ち抜いた経営者の時代になる、仕事ができるかどうかのポイントは、ストレス耐性、一般解を求める経営者は、答えを先送りする、失敗がないのは、勝負してないことの証、プロフェッショナルは、人間の苦悩と対峙する仕事、ほか、ガチンコ勝負でプロフェッショナルをめざす、リーダーに必要なのは「ストレス耐性」と「胆力」だ。

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭で、筆者は「カイシャ幕藩体制の崩壊」と銘うち、「一流大学卒業→一流企業就職=一生安泰」という勝ち組方程式がすでに崩壊し、今や日本に安住の地などないことを読者に突きつける。中国、インドの上位10%の人々と伍して戦わなければならない日本の現状を考えれば、この主張は正しいといわざるを得ない。こういう時代に生き残るためにはどうすればよいか?答えは、どこでも通用する実力をつけること。当たり前すぎるのだが、実力をつけるための努力を継続できる人は少ない。それどころが、社会人にもなって、「やりたいことが見つからない」、「自分探しをしたい」などとモラトリアムにドップリ漬かったアダルトチルドレンも沢山いる。これに対して、著者は20代は少々寝なくても死にはしない、兎に角やりたいことをやり倒せ、失敗が成長に繋がる、と過激にゲキを飛ばず。至極ごもっとも。が、著者の本書での主張のほとんどは、20~35歳を対象にしているので、私は対象外。とはいえ、「シガラミを背負った状態での合理的判断をするための覚悟」や、「ストレス耐性がない人はリーダーになってはならない」、「最後は自分が引き受ける気概を持つべし」など参考になる意見は多々ある。あなたがビジネスパーソンならば、対象者であろうが非対象者であろうが、一読をお勧めする。

  • いつ読んでもこの人の本は重厚というかいろいろ考えさせられる。自分が勝手に共感できるのはどこか泥臭くてスマートすぎないところが自分が目指しているところと近いからなんだろう。まぁ、ご本人は司法試験合格しつつもそっちの道を志さなかった天才かつ変わり者と言われても仕方ない方なので、僕とは比べるべくもありませんが…
    考えること、やりぬくこと、やってみせること、当たり前だけど愚直にやるのは難しいことが実践されているという印象です。

  • ストレス耐性
    リスクを先送りしない
    自分の関心を突き詰める
    人に対する好奇心(どろどろで理不尽な対人関係に興味を持てる)
    古典を読む
    自分のダメさを忘れない(徳川家康)

  • 「はじめに」と「おわりに」が、ぐっとくるものがあります。

  • この本を通してこれからの自分の働き方をイメージできためになった。苦しいときこそパフォーマンスを発揮出来るかが重要だなと思った。2012.5.17

  • これまでの会社に従うのみのサラリーマンではなく、今後はいつ会社からリストラされてもいいように個人の力を養う=プロフェッショナルとなる必要がある。学歴のよい利口なエリートは今まで挫折や失敗を味わっていない。そのためには35ぐらいまでの若いうちに失敗を恐れずリスクを負うことが大切だ。この段階の失敗なんてたかが知れている。特に自分はリスクを恐れてしまいがちなため、何事にもチャレンジし、そのチャレンジのための努力を惜しまないようにしたい。

  • 21世紀の経営はどのように変わり、そこに求められる人材はどのようなものなのか。自分自身のキャリアを考える上で、何を身につけないといけないのかを力説している。

  • <メモ>

    ・ストレスのかかる現場にアサイン要求をして、ストレス耐性を身につける。

    ・危機的状況にあえて身をさらす事で、自分がどういう人間なのかを確認し、今後につなげる。  

    ・個々人の言語領域の違いを認識し、自分を周囲に合わせる。

    ・異なる立場の人達のアクションを分析し、なぜそうするのか?自分ならどうするか?を考える。

  • 2010年9月1日読了

    富山氏の話を口述筆記したと思われる本。
    ところどころに光る指摘があるが、それでも会社は頭から腐るを読んだ本がはるかによい。
    記述の密度が全く違うように感じた。

  • リスクを取らないでエリート街道にのっていることに満足するなという冨山さんのアツイ本。
    エリート街道はしっているように見える冨山さんは、実際はものすごくリスクとってるし、そもそも自分がやりたいことを全力でやりきった結果が現在の姿なんだと思う。
    指一本の執念っていうのはテニスのくだりからきているけど、実際結果残す人と残さない人の差って才能うんぬんよりも最後の一歩だったり我慢だったりができるかどうかだと思う。あとは型にはまらず自分が闘うフィールドで本気になれれば、自ずと真のリーダーになれるっていう主張には本当に感銘を受けます。
    そんなに時間かからずよめるので是非読んでください!特に時間のある学生は意識として持っておくと役に立つことがたくさん書いてあると思います。

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著者プロフィール

冨山 和彦(トヤマ カズヒコ)
株式会社経営共創基盤(IGPI)グループ会長
1960年東京都生まれ。東京大学法学部卒業、スタンフォード大学経営学修士(MBA)、司法試験合格。ボストン コンサルティング グループ、コーポレイト ディレクション代表取締役を経て、2003年に産業再生機構設立時に参画し、COOに就任。2007 年の解散後、IGPIを設立。2020年10月より現職。日本共創プラットフォーム(JPiX)代表取締役社長、パナソニック社外取締役、経済同友会政策審議委員会委員長。財務省財政制度等審議会委員、内閣府税制調査会特別委員、内閣官房まち・ひと・しごと創生会議有識者、国土交通省インフラメンテナンス国民会議議長、金融庁スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議委員、経済産業省産業構造審議会新産業構造部会委員などを務める。主な著書に『なぜローカル経済から日本は甦るのか』(PHP新書)、『コロナショック・サバイバル』『コーポレート・トランスフォーメーション』(いずれも文藝春秋)などがある。

「2022年 『両利きの経営(増補改訂版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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