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- / ISBN・EAN: 9784903267357
作品紹介・あらすじ
若い頃、ピラミッドが建つのを見たほど年をとった鰐は今やリュウマチに蝕まれ、もう魚もとれない。心の底から嫌気がさした時、鰐は自分のひ孫を食べてしまう。もう何千年も生きてきてとても尊敬されていた鰐だが、一族は彼の死刑を決めた。子孫たちが自分を尊敬しなくなったのにたえきれず、鰐はひとりナイルを去る…。
感想・レビュー・書評
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abc自由が丘店で、
2006年に入手しました。
サイン入りです。
「あたま山」はじめ、
たくさんの名作を生み出していらっしゃる
アニメーション作家・絵本作家の
山村浩二さん。
繊細な線画、色づかい。
判型、ロゴ、エンボス加工、
グラフィック・デザイン。
すべてが宝物です。
愛とは?
永遠の命題の答えが、
ここにあるような気がしています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
志ん生師匠なら、「そこが畜生の浅ましさだ」って言うね。
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初めて読んだ時の衝撃がすごくて
一体このお話に込められた意味って何なんだろう?
ってしばらく考えたものだけど、
そもそもそんな深い意味などないのだろうと今は思う。
だってこれ作者である父親が息子に語って聞かせたお話らしくて、
息子はパパが突拍子もないことを言えば言うほど喜んだそうだから。 -
厖大な時間が鰐を本能の塊に仕立てて
しまったのだろうか?
愛情を押しのけて狡猾な言いわけを、
しながら欲望のまま恋人を食らうのは
人間の持っている業の凝縮した
姿そのものに思える。
後悔、虚無感、自殺願望、信仰…。
年老いた鰐を通して、生々しい命を
考えさせる深い一冊。 -
読後のこのもやもや感はなんだろう?
蛸がかわいそうで仕方がない。 -
引っ越しの手伝いをした日、友人が帰り際にふい、とくれた本。
この本を鞄に入れて、玄関のドアの前で「じゃあまたね」と言った
彼女の顔はずいぶん忘れられないだろうと思う。
家に帰って読んでみたら、胸だけがしめつけてよく分からなかった
ので、何度でも繰り返し読もう。 -
大人のための寓話。究極の純愛物語。ほろ苦く見ていて切なく胸が痛みます。幸せな気持ちで眠りについた蛸と後悔の苦い涙を流す鰐。色々考えずに素直な気持ちで読んでみたい大好きな絵本。
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悲しいけど愛してるが伝わる本
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アニメもいつか見たい。
イラスト、ストーリー、装丁全てひっくるめて大好きな一冊です。年老いた鰐は一匹の蛸と出会い、愛し合うようになるも食欲には勝てず…。大人向け。シンプルだけど色々考えさせられます。 -
絵本というか。山村さんによる翻訳とイラスト。
アニメーションとは違った印象を受けます。めくるごとの淡々と進む感じの違いだろうか。
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