食糧クライシス ―世界争奪戦と日本の農業―

著者 :
  • エフビー
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903458137

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  • 日本の食料事情を改めて眺めてみると、不安が募る。消費者はこれまで安くて良質なものをいくらでも海外から買うことができた。円高による購買力にも助けられ、ますます海外に依存するようになり、安ければいいという風潮の中で品質も脅かされるようになった。いまこそ国内農業のへの回帰が見直さなければならないのでが、依然として日本農業の衰退が止まらない。他方、海外の食料事情をみると、もはや日本が当たり前のように輸入できる時代は終わったといっていい。既に日本は中国との食糧輸入争奪戦に買い負けている。グローバル化し、相互に関連性を強める様々なリスクに対して、日本のフードシステムは、一段と脆弱化している。海外の様々なリスクが増幅される形で国内に影響を及ぼしている。グローバル化した世界の食料市場で何が起きているのかを、外観的、細部的、歴史的に様々な角度から解説・問題を提起し、日本の農業はどうあるべきかを本書は説く。失われた信頼・安心を取り戻すために原点に返る必要がある。農業・農村を見直すことは新たな産業政策、地域活性化という面から見ても重要だ。農業・農村には、日本の抱える問題すべてのニーズに応えるカギがある。

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著者プロフィール

1951年栃木県生まれ。1969年宇都宮東高校卒。1976年、東京大学農学部卒業後、丸紅に入社。鉄鋼第一本部、調査部を経て、2000年、業務部経済研究所産業調査チーム長。2001年丸紅経済研究所首席研究員、2006年所長、2014年より代表。2011年10月株式会社資源・食糧問題研究所を設立し代表に就任(現職)。主な著書は、『資源インフレ』、『食糧争奪』、『水資源』、『食糧危機にどう備えるか』、『コメ国富論』などがある。

「2015年 『食糧クライシス 世界争奪戦と日本の農業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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