名作「羅生門」を、明治以降の西洋文物移入にかかわる膨大な言説群の中から捉え返し、維新政府批判の書として位置づける、芥川解読の新地平第2弾。
1946年生まれ。東京教育大学大学院博士課程中退。 東京教育大学文学部助手、静岡大学教養部講師、筑波大学人文社会学系統教授、白百合女子大学教授。 現在、筑波大学名誉教授。博士(文学)。 著書に『ホモ・テキステュアリス:二十世紀欧米文学理論の系譜』 (法政大学出版局)、『芥川龍之介と腸詰』(悠書館)、『「羅生門』と廃仏毀釈』(悠書館)、『『荒地』の時代:アメリカの同時代紙からみる』(小鳥遊書房)、訳書にキース・トマス『宗教と魔術の衰退』(法政大学出版局)、スティーヴン・グリーンブラット『驚異と占有』(みすず書房)、その他。 「2022年 『『荒地』を掘る』 で使われていた紹介文から引用しています。」