文字のデザイン・書体のフシギ (神戸芸術工科大学レクチャーブックス…2)
- 左右社 (2008年5月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903500072
作品紹介・あらすじ
豊富な図版で、楽しく文字と書体とデザインの奥深い関係を伝える講義集。気がつけば、文字が愛しくなっている!
感想・レビュー・書評
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和文タイポグラフィに関する様々な話題。知っておくと世界が少し魅力的に見れるタイプの本。
筑紫明朝大好きマンなので1章丸ごと割いてくれてとてもうれしい。書体見本図を見ながらふとこの本自体の本文を見ると、こっちも筑紫明朝なんだよね!ニヤってする!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本やフォントのデザインに関する講義録。一般人の私にも面白い。さすが装丁も上品、棚ざしでうるさくない背表紙がうれしい。ちょっと薀蓄にできそうな話と、フォント作成者のマニアックぶりがオソロシイ話とあり。
カタカナは明朝フォントでも実は楷書体だ、とか
漢字に比べて仮名は小さいほうがぱっと読みやすい、とか
つなげて書かれた仮名の美しさ、とかは
自分の手書きにも活かせそう。
手書きするとき、漢字と仮名で筆(ペン)の勢いと動かし方を変えるとよいかもと思いました。前者はカクッと、後者はさらりと。 -
文字のデザイン・書体のフシギ (神戸芸術工科大学レクチャーブックス…2)
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嵯峨本というのを初めて知った。美しい!
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タイトルや執筆者から想像したような、ワクワクする内容のものでは、全くない。
普段授業で寝てる大学生向けの、ユルい内容。
図版もっと入れないと、意味をなさない部分多い。 -
(1)本のデザインの話、明朝体と楷書体の違い、漢字とカタカナの違いについて。(2)筑紫明朝をつくった人が語る筑紫明朝のデザインの特徴、(3)デザインを語ることの不可能性について、(4)嵯峨本のタイポグラフィについて、の4本の講義録。どれもそれぞれ特徴のある話で、面白い。歴史を研究している人間としては(4)がいちばん学問的に親しみがある内容だったが、圧巻というか衝撃なのはやはり(2)か。正直そんな細かいところまで考えてデザインしてるなんてすごい、というほかないのである。
しかし書体の歴史、面白い。こういう研究をしたい。 -
ちょっと難しい内容かなと思いきや、
冒頭の祖父江さんから一気に読んでしまいました。
本が好きな人なら面白いと思います。 -
(推薦者コメント)
文字のデザイン、フォントの歴史と、その美学。工学的な面から見た、文字のデザインの本である。 -
文字や書体についてのワクワクする講義が詰まっている。専門知識がなくても楽しめるので、デザイナーのような書体に意識が強い人以外にもオススメできる。