- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903500621
作品紹介・あらすじ
編集者は作家とどんな距離(間合い)を測ればいいのか。編集者にはどんなタイプがあるか。編集者の必要性とは何か。名編集者が語る「編集者の世界」。どうしても編集者になりたくなる本!
感想・レビュー・書評
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「食と酒」以上に「編集者」としての在り方を問う一冊。
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(重金敦之著/左右社/1800円+税)。装丁は著者自装。
http://sayusha.com/sayusha/903500621.html
原稿用紙のます目が刷られ、そこに力のある書き文字でタイトルが入っている。そのタイトルは、題箋がはられたかのよう。気になって手に取ってみると、装丁は著者自らが行なわれていた。私、なんだか著者自装の本って、好きなのが多いのです(著者自装自体が、さほど多くないのですが)。ご自分の情熱や思いが、すごく溢れているように感じるので。
中を見てみると、このカバーに刷られた原稿用紙は、満寿屋の原稿用紙だそう。満寿屋とは、川端康成や三島由紀夫など名だたる文豪が愛用した原稿用紙。もちろん今でも販売されていて、私が作家だったら、名前入りの原稿用紙、絶対頼んでしまうんだろうなぁ、という老舗です。
華美な装飾のない、シンプルな装丁。なんといっても、このタイトル文字がすばらしくすてきです。(タイトル文字は杉浦絳雲) こちらも生意気にも欲を言えば、背のタイトル文字も、表紙と同じ文字にすればよかったのに……。
ちなみに本書、中身もおもしろく、「装丁は本の「包装」ではなく「皮膚」だ」などという章もあり、そこには「ジャケ買い」についても書かれている。装丁が気になる人も必読。