ソモフの妖怪物語 (ロシア名作ライブラリー 9)

  • 群像社
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903619255

感想・レビュー・書評

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  • ロシアの妖怪物語集。
    水死や首吊りをした人間が死後になるものや魔女や人狼と色々な種類がありますがやはり日本とは違う個性があり面白かったです。
    幾つかの話にくすぐると言う行為、時にはくすぐり殺すと言う行為が出てくるのが日本の妖怪とは違うな、と感じました。妖怪と言っても国によって色々と違いますね。

  • ロマンチック……とは違うのですけれど、愛がそこにはたしかにあると感じられて「キエフの魔女」がとても好きです。

  •  ルサルカになってしまった娘を取り戻すお母さんの話が一番印象的です。切ないです。年頃になって恋をすると、失恋したり、騙されて身を持ち崩したり、死んでしまったりと不幸な結果も多いでしょう。「娘がルサルカになる」というのはそういうもののアレゴリーなんじゃないかなと思います。

     ロシアのこういう話を読んでて、村一番のきれいな娘が身分の良い男と恋仲になると、ルサルカの予感しかしないですね。美人はあんまり幸せになれないのでしょうか。

  • 同系統の作品である、ゴーゴリの「ディカーニカ近郷夜話」より面白かった。

    お気に入りは「キエフの魔女たち」「寡婦の息子ニキータの話」「人狼」。

    「人狼」は妖術師のおバカな息子が、奸智に長けた美人の村娘にいいように操られて…幸せになるという。愉快な話ですな。

  • 著者は19世紀前半の人でプーシキンやゴーゴリと同時代に活躍したらしい。
    8編入っているらしい。

  • 19世紀前半、ウクライナ出身の作家による、ロシアの妖怪たちが跳梁する短編集。

    勇士が魔に魅入られ命を落とす一編の詩のような「クパーロの夜」「鬼火」、
    恐怖を正面から描きかつ哀切な「ルサールカ」、巨大な熊が鎮座するサバトが印象的な「キエフの魔女」、
    他にもユーモラスな寓話風や、最後は合理的に処理されるものまで多様な並び。
    著者はプーシキンやゴーゴリよりも早くこの分野の作品を発表。

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