マーケティング・リテラシー: 知的消費の技法

著者 :
  • リベルタ出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903724119

感想・レビュー・書評

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  • メディア

  • マーケティングの変化とは?

    →消費者の購買に至るプロセスやロジックが変わり、検索段階を重視するようになった
    ポイントやキャンペーンなど広告よりも消費者の関心を買った方が安上がりの場合がある

  • マーケティングのプロであり友達の谷村さんが2冊目の本を出しました。
    「マーケティング・リテラシー 知的消費の技法」

    レビューはまた今度書きたいと思いますが、受け身の消費者としてはやっていけなくなる世の中がもう始まってるってこと、そこでどう振る舞っていけばよいのか、そんなことを考えさせられます。

    ほんの少しだけですがこの本の執筆過程に関われたので、不思議な愛着が早くもある本です。
    というわけで本の中には僕もちょびっとだけ登場します。探してみてください。

    プレスリリース
    ===quote===
    「私たちが知っている広告の終わり」と消費者庁構想への提言

    広告表現や掲載枠の強さが売り上げを決めていた時代ではないのは、『広告批評』誌の休刊に現れている。「広告が効かない」という話を、広告代理店もメディアも、もう隠さない。
    一方で、クライアントの広告予算は減っていない。広告主の責務は「自社の商品をよりたくさん売ること」であり、そのための有効な手段を採用する。広告の表現に凝り、大量に露出しても、賢明になってきた消費者に影響を与えることはできない。だから、消費を決定するツールに広告予算を投下する。例えば、家電量販店のポイント還元に。なぜならば、メディアの広告よりも売り上げに直接効くからだ。
    広告は、「広く告げる」ことが目的のビジネスではない。消費を決定することが本来の役割である。ところが、バブルの頃までは、広告で消費を左右できたため、広告それ自体に価値があるかのように錯覚されてきた。
    そして現在、広告は「消費を決定するためのメカニズム(本書ではマーケティングをこの意味で使っている)」の一つのプロセスに過ぎなくなっている。私たちが知っている広告は、今、終わろうとしているのである。
    では、これからのマーケティングはどう変わるのか?
    「自社の商品こそを売りたい」という広告主の思惑も、「良い商品をお得に買いたい」という消費者の姿勢も変わらない。そして、その両者を結びつけていた広告が機能不全を起こし、年間で7兆円とも20兆円とも言われる広告費は宙に浮いている。
    「この空白を埋めるマーケティングとはどのようなものか」が本著のテーマである。お題目としてだけは古くからあった消費者主権のマーケティングを具体化する構想と、広告ビジネスの過剰な予算を消費者が主導して効果的に利用する例示がある。そして、その方がメーカーにとっても儲かると言うビジネスモデルが提案されている。
    消費者主権の概念は、消費者運動にせよ、福田首相が提唱する消費者庁構想にせよ、弱い立場の消費者をどう守るかの発想となりがちである。これは忘れてはならない視点であるが、「原理主義的」な運動家や官僚が運用すると、安全基準の過重化に終始することが容易に予想される。また、生活協同組合の迷走が証明しているように、生活や消費はもはや一枚岩ではないし、大企業に反発するだけではその役割を果たすことはできない。
    本書は、消費者に知的消費の技法を説く教育書であると同時に、「多様な消費を生産者とうまく結びつけるにはどうすればいいか」と言う、グーグルでさえ模索して答えを出せないでいるこれからのマーケティングの課題に回答するビジネス書である。


    『マーケティング・リテラシー~知的消費の技法』(リベルタ出版)
    定価1600円+外税
    http://homepage3.nifty.com/pub-liberta/335.html
    ===unquote===

  • 広告とは消費を司るビジネス。
    大手家電メーカーはマスメディアを使った広告にではなく、量販店のポイント還元に予算をつける。
    マーケティングは商品が売れてナンボ。
    シンガポールやインドの新興自動車メーカーがランボルギーニやジャガーを買収するのは、そのブランドがほしかったから。楽天カードはイーグル巣を仙台に引き止めておく為の人質のようなもの、楽天にとっては仙台でなくても良いが撤収するときに、仙台市民100万人にカード解約されることの方が困る。

  • ■目次

    第1章 広告の終焉(マーケティングとは
    広告費はなぜ減っているのか? ほか)
    第2章 広告の次に来るもの(グーグルはなぜ無料なのか
    「検索窓」はグーグルの広告 ほか)
    第3章 映像ビジネスはテレビを見放す(テレビの失墜
    地デジは失敗でした ほか)
    第4章 消費者が広告費を取り戻す(空回りする善意
    広島球場を「無料」で建て替える方法 ほか)

    ■レビュー

  • 既存のマス向け広告は死ぬ.

    より消費者に近い部分での広告(店頭のPOPや配置等)やネットを通じてより個人の嗜好に合った広告がくる.

    というか来ている.

    消費者はプライバシーとのバランスを見極め,正しい消費が出来るよう賢くなっていかなければならない.

    ・企業が既存広告(TV等)にお金を出さなくなっている.が,広告予算は変わらず.

     ではどこにお金を出しているのか?

     ->ポイント還元・コンビニの棚の良い位置取り等より消費者に近い部分での活動.

      マスマーケティングの終焉.

    ・検索結果を基にしたより安く,かつ個人向けにカスタマイズされた広告(Ex.Google)

    ・mixi等SNSは史上最強の市場調査装置

     -多額のお金をかけて調べていた消費者の嗜好が自動的に手に入る

    ・プライバシーとのバランスのとりかたはこれから.

    ・地デジは失敗

     -コンテンツ作成時の規格もHTMLと互換性のないBML

    ・制作委員会にとってTVはもはや邪魔

    ・広告を見て通貨をためる,という方式にしても受け入れられるとは思えない.

    ・広告を見るというコスト.広告を見るという労働.

    ・プライバシーを売る.

  • 前半は非常に良い内容だが、後半はなんだか...な感じ。
    今後の広告モデルの唯一の解はないにせよ、広告モデルの受益者がそれ相応の負担をすべきと言うのには賛成するものの、メールだとか個人のプロファイルを提供することには抵抗が消えないでしょ、って気がする。

  • 広告の次に来るもの

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