フランケンシュタイン・コンプレックス: 人間は、いつ怪物になるのか

著者 :
  • 青草書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903735146

作品紹介・あらすじ

あなたも「怪物」になる種子をもっている!-自分を生んだ「父」に拒否され、「怪物」になっていく醜い「息子」。「父と子」「生命創造」「人工知能」…。200年前、20歳の少女が書いた怪奇小説『フランケンシュタイン』には、いま、我々が突きつけられている今日的な問題が、恐いほど予兆されている。『フランケンシュタイン』『ジーキル博士とハイド氏』『透明人間』『ドラキュラ』そしてスピルバーグの『ジュラシック・パーク』『A.I.』『ミュンヘン』の、ぞっとする読み方。

感想・レビュー・書評

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  • 自らが作り上げた創造物に対して劣等感を抱く「フランケンシュタイン・コンプレックス」。不気味の谷とかシンギュラリティとかにも通ずる現代人間科学を考察するにあたって重要な恐怖心だと思うのだが、本書では表題となっているにも関わらずほとんど言及されず、無理矢理映画や文学と心理学、文化人類学を結びつけた内容に終始していたのが残念。

  • ふむ

  • 0131 朝日新聞に掲載されました。

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著者プロフィール

文芸・文化評論家 1959年、札幌生まれ。東京都立大学卒、成城大学大学院博士課程中途退学。文芸評論家、成蹊大学などでも教鞭を執る。 著書に、『「トム・ソーヤーの冒険」の世界』『「クマのプーさん」の世界』『快読 ホームズの『四つの署名』』『ガメラの精神史』(ともに小鳥遊書房)『スター・ウォーズの精神史』『ゴジラの精神史』(彩流社)『モスラの精神史』(講談社現代新書)や『大魔神の精神史』(角川oneテーマ21新書)のほかに、『〈男らしさ〉の神話』(講談社選書メチエ)、『社会が惚れた男たち』(河出書房新社)、『日経小説で読む戦後日本』(ちくま新書)、『新ゴジラ論』『フランケンシュタインの精神史』(ともに彩流社)など多数。

「2023年 『シェイクスピアの戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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