- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903853284
作品紹介・あらすじ
レオナルドの言葉を読むことは、彼の目を通し、彼の見ていたように世界を見ることでもあります。それによって、人間の知性がいかに大きな可能性を秘めているか、ということもわかるに違いありません。芸術、科学、人生について、レオナルド・ダ・ヴィンチが「知のヒント」を与えてくれる。
感想・レビュー・書評
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この手の類の読み方は難しい。通り一遍な読み方ではなく、都度手に取ってダビンチが語りかけてくる言葉の真の意味を体感出来なくてはならないのだから。
読者としては、これらのダビンチの言葉を発した背景を知りたい。背景が分かった方がダビンチが語る言葉の真の意図に近づけるような気がする。
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言葉に全く古さを感じない。
数百年前にもう物事の本質を見抜いていたのだろう。 -
芸術、科学、人生、三つのパートから構成されているダヴィンチの箴言集。最後の人生のパートが特に好きだったけど、知性と感覚の両立みたいなものがダ・ヴィンチのテーマだったような印象を受けた。あと全体的に少し真面目かなぁ。
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あまり興味をそそられる言葉は見つかりませんでした、が、やはり人と違うことを考えて賞賛されているという点では天才なんだろうな〜と思います!
意味深な内容が多いな〜と感じました。 -
まだ神様とかが幅を利かせてる時代に自然を克明に観察することの大切さを伝えてくれる。日常の積み重ねで芸術まで進化させることを達成した大天才の格言集。
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<ルネサンス>は<再生>という意味だと学校で習うけれど、何が<再生>なのかご存知だろうか。
それ以前の人間は、キリスト教会による宗教的な価値観に支配されていた。例えば、中世の絵画では、今ではあたりまえの、近いもを大きく、遠いものを小さく描く「遠近法」が存在しなかった。その代わりに、偉大なもの(例えばイエス)が大きく描かれていた。つまり、その時代の絵画とは観念的なもので、現実とは別ものだったのである。
それを打ち破ったのが、「遠いものは小さく見える」という現実に対する観察であり、ここで遠近法が生まれた。しかし実は、遠近法は、キリスト教以前の古代には存在した表現技法である。だから、<再生>なのだ。これは絵画に限らない。それまで教会の教えに疑問を持たず、言われるがままに信じてきた人々が、自分で見たものを信じるようになり、<人間として再生>したのが<ルネサンス>である。
特にレオナルド・ダ・ヴィンチは、この<観察>に非常に優れていた。例えば、<大小による遠近法>とは別に、「遠くのものは、ぼやけて見える」という観察から、<空気遠近法>という絵画手法を編み出した。
レオナルドは同時に、科学者でもあった。自然への観察から、自然法則を見つけ出し利用することを考えた。自転車や飛行機の原型のスケッチが、その手記に現れている。ライト兄弟が飛行に成功する300年以上前の話である。
本書は、そのレオナルドの有名な手記から言葉を取り出したもので、編者により芸術、科学、人生の3つのカテゴリに整理されている。 -
この本を読むということは、
彼の講演を聞くのと同じ事。
この本を持つということは、
何時でも好きな時に彼の片鱗をこの世に召還出来るという事。
この本は、彼自身だと言う事。