徳川おてんば姫

著者 :
  • 東京キララ社
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本棚登録 : 78
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903883298

作品紹介・あらすじ

徳川慶喜家の孫娘、井出久美子による初の著作。
徳川慶喜終焉の地・小石川第六天町の徳川邸、その屋敷で生まれ育った孫娘自身が綴る貴重な歴史証言の数々、戦前の華族の暮らし。おてんばな少女時代の夢のような生活から一変、結婚と戦争、夫との死別、再婚。高松宮同妃両殿下はじめ皇族との交流、終戦後の奮闘。波乱に満ちた人生を軽やかに駆け抜ける「おてんば姫」の自叙伝です。

感想・レビュー・書評

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  • 大政奉還から百五十年の節目を迎えた平成二十九年。
    徳川幕府最後の将軍慶喜の孫として、大政奉還後の日常を書き記す証人が次々と鬼籍に入り、証言者として書くことを決意。

    最初の結婚の夫をフィリピンの地で無くし、その友人でもあった医師の井手氏と再婚。

    慶喜が鉄道を嫌がったため、鉄道の線路から遠く、第六天と呼ばれる地に、住まいを移した。
    そこでの、日常、学生生活、戦争と結婚、戦争末期から敗戦後の大変な暮らしぶりなどなど。。。

    特別な環境の久美子さんは、素直な筆致で書き上げた。
    特異な環境で、見聞きした情報は一般市民よりも多く、最後まで高松宮と姉である高松宮妃、海外渡航経験の多い兄弟親戚の多かった周りの意見は、東條英機を首相にせず、アメリカとの開戦を回避することだった。
    のびのびと運動をし、体も健康であった久美子さんは、実にたくましく意見を持った女性と成長。

    興味深い内容で、読み切った。

  • 徳川慶喜の孫、お姉さんの榊原喜佐子さん(2013.11.26死去 92歳)は「徳川慶喜家の子ども部屋」「殿様と私」など書かれてますが、井手久美子さんもこのたび「徳川おてんば姫」(2018.6.12)で作家デビューされました。思いを吐露され安心されたのか、2018.7.2老衰で亡くなってます(95歳)。大政奉還で政権を離れても徳川家や諸大名家は国の中枢に関わり続けなければならなかったことを戦争を通して感じてました。そうした責務から徐々に解放され戦後73年を数える今、250年以上続いた「徳川の平和」にはまだ至らないものの、穏やかな日々が引き継がれていくことの大切さをしみじみ感じております。「世が世なら将軍である」といい続けた兄の慶光と違って、抑制の効いた文章から教養と矜持がうかがえます。

  •  
    ── 井手 久美子《徳川おてんば姫 20180614 東京キララ社》自叙伝
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4903883299
     
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%C6%C1%C0%EE+%B7%C4%B4%EE
     徳川 慶喜 江戸幕府15 18371028 江戸 東京 19131122 76 /天保 8.0929
                18670110      18680103  /[慶応 2.1205-慶応 3.1209]
    ♀Ide, Kumiko   作家 1923‥‥ ‥‥ 千葉 20180701 95 /徳川 慶喜の孫
    /喪主は長男、純(じゅん)/高松宮妃喜久子殿下の妹。
    ♀西郷 静子 従吾未亡人 1909‥‥ 東京   19870820 78 /徳川 慶喜の孫
     
    (201800703)
     

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著者プロフィール

井出 久美子(いで くみこ)
1922年9月22日 - 2018年7月1日
大正11年、東京小石川区第六天町(現・東京都文京区春日)にあった徳川家の屋敷で生まれ、徳川慶喜の孫にあたる。父は徳川慶久、母は有栖川宮家から嫁いだ實枝子。姉に高松宮喜久子妃殿下、榊原喜佐子、兄に徳川慶光がおり、四女にあたる。
18歳で侯爵家の長男・松平康愛と結婚したが、海軍少尉として出征し帰らぬ人となる。1947年に医師の井手次郎と再婚し、病院の仕事を手伝ってきた。
2018年6月に、家族の暮らしぶりなどを記した自伝『徳川おてんば姫』を出版し作家デビュー。同年7月1日に逝去。

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