- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903908236
作品紹介・あらすじ
40万部突破の『プロ論。』他、ベストセラーを続々手がける著者が明かす、生きた文章論。
人に会い、人に聞き、人に伝える、テクニックを超えたコミュニケーションの心得。
感想・レビュー・書評
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とてもわかりやすく、読みやすい本。
当たり前かもしれないけど、それがきちんと理解できる素直な言葉になっている。
結構、基本的な大事なところを蔑ろにしてしまっていたり、なんとなくで考えてしまってることもあるよなぁと反省。
ただひたすらに、読者のこと、相手のことを考える。
その想像力が大事。
それであれば、わたしにもできるかもしれないと、勇気をもらえた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
書くことを生業として生きて行くための心構えから、具体的に筆者が工夫している事柄が詰まった一冊。
とても読みやすい文章なので、この方が言うことなら間違いない!と説得力があります。 -
図書館本。 ページ数は多いですが、文字が大きくて分かりやすく書かれているので、すらすらと読めます。タイトルに「書いて生きてく」と書かれている通り、ビジネス文書を書いてる人が読むよりも、ライターを目指している方にお薦めできる本です。後半はインタビューに関することが多く書かれているので、文章論というよりは、ライター論のような方向へ行きます。誰かと会って、対談して、それを文章におこす機会が多い人にはお勧めできる本です。前半は文章を書く人全員が為になることが書かれているので、ライターじゃなくても為になります。
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文章を書くのが好きで、中学生のころから無責任に書き散らしていくなかで徐々にできあがってきたマイルールがある。Twitterもブログも、そのルールだけは譲らずに書いてる。文頭のキャッチーさやセンテンスの長さ、句読点の位置、リズム感、無自覚に醸成させていたことが、インタビューのプロも意識していたことだと分かって、なんか元気になった。
タイトルには文章論とあるけれども、原稿に向かう前の取材やその事前準備における心得も書かれていて、ただの文章読本ではなかった。すぐに使えるテクニックもありながら、主題は著者の「心得」であるから、読者がこの本を活かすかどうかは、これをどう噛み砕くかにかかると思う。そこから読者が著者になったときの新しい「心得」が生まれるんだろうなあと。今流行りの「やるべきことのリスト」ではなくて、著されているのは「心得」だから、自分の考えを見直すきっかけにもなった。
職業ライターの必読書だと思う。でも、文章を書くのになんらかのこだわりがある人なら、どんな素人にとっても得られるものがあると思う。他人にインタビューをする素人なんてなかなかいないと思うけど、他人と会話をしない人はいないだろうから、コミュニケーションの心得としても使える。文章論であり、コミュニケーション論であり、仕事論でもある本だった。 -
とある人の本棚にあって、自分も読んでみようと思った本。
ブログ等で絶賛されていたのは前から知っていたのですが、
本が分厚くてちょっと読むのを躊躇していました。
著者は「プロ論」でインタビューと文章を書いたライターさんです。
ところが読んでみると、「さすが文章のブロ!」と思えるくらい、
とても読みやすい作りになっていて、
あっという間に読めてしまいました。
書いてあることの一つ一つは、当たり前のことかもしれませんが、
こうやって文章のプロが体型的にそして丁寧に
説明してくれていると、その重みが違います。
何となく書いていた自分には反省するところがたくさんありました。
これからの時代、仕事やFacebookを初めとして、
多くの人がいろいろなところで文章を書く機会に接する訳で、
そんな全ての人にオススメな本です。 -
名著、人生が変わった本、何度も何度もよみ、人にも上げたりしている
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【読み手の気持ち】
前半と後半は文章を書く上で役立つ心得が記されています。中盤はインタビューをする者の心得となっています。
どのような文章もそうですが、今書いているこの文章も同じで、読み手を絞ることは重要です。
では、今書いているこの文章は誰をターゲットにしているかといえば、実は明確なターゲットはいません。ターゲットが明確でない状態で書いているため、脈略のない文章になっているのでしょう。
しかし、ここでターゲットをビジネス書をよく読む23~29歳の男性とすると、次のようになりました。
私自身、中学、高校、大学、社会人に至るまで正直、文章を書くことは苦手で、筆不精でした。ところが、本を読むようになってから(まだ3年程度ですが)は「なんでもいいから文章を書け」といわれても(内容の良し悪しはともかく)書けるようになりました。昔でしたら「なんでも」といわれてもな・・・といった感じで思考停止状態におちいり、書く手が進みませんでした。
不思議ですが、現在では文章を書くことに対する苦手意識も減りつつあります。もっと早くから本を読んでおけばよかったと考えることもありますが、「過去」と「他人」は変えることはできませんので、今が未来で一番早い時期であると認識して本を読んでいます。
ターゲットを絞ると文章が明確になりますね。(←ほんまに明確になってるか?) -
ベースはあくまで当たり前の話です。ところが、それがまとめられると光るものになります。すべて実践してきたという著者の自信が「相場観」という言葉ににじみ出ています。ともすれば嫌味になるかと思う内容も、綺麗に書き抜けています。文章術ではなく文章論とあるように、テクニックだけの話ではなく、むしろ文章で食ってきた人のプロ意識論という印象でした。
指摘事項の多くは自分の目を見て言われているようで、反省しきりです。文章の、という意味ではなく、まだまだプロになれていないんだなあと。
こういうレビューやブログやFacebookなど、直接書いて食わない多くの人も、間接的には書いていることが多いので、プロに限らず読んでみるべし。トンデモ系若者の研修用にも、もしかしたら使えるかも。
もちろん発注側もね。 -
本書では、枝葉末節の文章論は出てこない。
つまり、『この場面では「が」ではなく「は」である』だとかいったああいう系のいわゆる「文章論」とはぜんぜん違う本だということだ。
なによりも著者が大切にしているのは「書く上での心得」。
文筆を生業《なりわい》としている人間は、この「心得」が文章のなかだけに留まらない。
それは文章を飛び越えてその先にある書かれる対象(それはデータであったり、書評ならば本であったり、インタビュー記事であれば人間の場合もある)をじっくりと見据え、それでいて書かれたあとに読む読者までをも考えた「心得」なのだ。
そこまで真剣にリスペクトしているからこそプロのライターは文筆で生きていける。
本書は最初から最後まで、その「心得」をずっと言っている。
タイトルが示すとおり、生きていくために書かなければいけないひとびと——仕事でメールを書いているビジネスマンから卒論を書こうとしている学生やプロのライターに至るまで——すべてに読んでほしい、「書いて生きていく」ために「プロ」が語る本物の「文章論」である。
http://loplos.mo-blog.jp/kaburaki/2011/02/post_6858.html -
リクルートの薄汚い本。読む価値なし