いま、地方で生きるということ

著者 :
  • ミシマ社
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本棚登録 : 855
感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903908281

作品紹介・あらすじ

3・11の震災以降、日本中の誰もが、「住み慣れた地」を離れる可能性について向き合わざるをえなくなった。
東京出身の著者は、以前から「どこで生きてゆくのか」というテーマを抱えていた。
が、今回の震災を機に、地方で生きることの意味もまた変わった。
そうした思いをもとに、この5、6月に東北・九州を取材してまわった著者は、そこで何を訊き、何を感じたか・・・。
「どこで暮らし、どんなふうに生きてゆく?」
「都市」に対する二項対立ではない、「地方」とそこに生きる人をとらえる、本邦初の本。

感想・レビュー・書評

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  • 地方=仕事がない。

    ではなく「自分の仕事を作る」という感覚。

    住む事が、そもそもの地方活性に繋がる。
    そこに「いる」という事は、やはり大事。

  • タイトルのインパクトはあるけれど、何かパシっと答えが出てるような内容ではなかった。(し、そんなものを求めること自体が違いますね)
    西村さんの本はいつも勇気とか活力みたいなものを与えてもらっていて、「働く為の本」とか読まない不勉強な私が唯一読む本です。

    今も中堅都市で働いてはいるけれど、なんとなく地方で生活することに後ろ暗さやコンプレックスみたいなものをずっと抱いていたんだな、とこの本を通じで感じました。

    どこに軸足を持って何をするかを考えるきっかけになりました。

  • この本のインタビューに登場しているのは、地域にしっかりと根づきながら、必要となれば軽やかに別の場所にも行けるような方ばかりだった。そういう両面性を持った暮らし方、いいなぁと思った。

  • タイトルから想像してたのとはちょっと違って、東日本大震災後に活動した人たちの話だった。
    印象的だったのは、幸せを追い求めることをやめたらいいのにといったことが書いてあって、どういうことなのかもうすこし詳しく聞きたいなと思った。

  • 自分の暮らしと生き方を考える素材に。自然学校系の人の話が多く出てくるのが意外だった。サラッと読めて大事にしたいキーワードを確認するのに良い。

  • 本当に地方で生きてみたいのか、正直よくわかっていないけれど、まぁとりあえずやってみよう!おもしろそうだなぁと思えてくる。

    優しく背中を押してくれる、そんな本。

  • いろいろな人の体験考え方がつまったもの。
    普通に生きていたら考えられない価値観。
    地域の人と仲がいいことでお金の感覚、人との関わり方が都会とここまで変わるんだなと思った。

    少し専門的言葉が多かったけど逆に調べたりしたからためになったかな笑




    心に残った言葉

    成長とは
    自分が安心していられる領域が広がることです。


    ボランティアという名目はおかしい
    人に可哀想とかいう権利ない

    幸せになりたいというアイデアを手放しさえすれば
    どこでも十分に生きていけるんじゃないか

    人間の自由度
    失敗してもかまわないからみずからの感性と体で即断でどんどん動いていくという行為
    ↑都心では許可がいることが多い
    生命としてのナチュラルさ

    誇り
    尊敬し合う感覚
    誰からも気持ちよく過ごせる感覚

    何もなくてつまらないじゃなくて
    同じようになることがつまらない

    本当の豊かさとは
    どれたまけその場所に誇りをもてているかということ、身近な人にどれだけ尊敬できているかということ

  • 九州編を拾い読み。

  • 地方での生き方、考え方がある。地方が、都会を真似る必要はなく、地方らしさを出すことが一番大事だとよくわかる一冊。田舎から都会を経験して、結局自分は…的な内容もあり、いろいろ考えさせられる。

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。武蔵野美術大学卒。建築設計の分野を経て、つくること・書くこと・教えることなど、大きく3種類の仕事に携わる。デザインオフィス、リビングワールド代表。多摩美術大学、京都工芸繊維大学非常勤講師。働き方研究家としての著書に『自分の仕事をつくる』(晶文社/ちくま文庫)、『自分をいかして生きる』(ちくま文庫)、『自分の仕事を考える3日間 Ⅰ』『みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?』(以上、弘文堂)、『かか
わり方のまなび方』(筑摩書房)など。

「2011年 『いま、地方で生きるということ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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