中国でお尻を手術。 (遊牧夫婦、アジアを行く)

著者 :
  • ミシマ社
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本棚登録 : 103
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903908304

作品紹介・あらすじ

年収30万の三十路ライター、人生に迷う。

結婚直後、夫婦で5年間の旅に出た『遊牧夫婦』。
本書では、旅の二年目中国に滞在した2年半の「暮らし」をお届け。
中国だから見えてくる、日本人のあり方や旅先での生活とは?働き方とは?
初の新婚生活、先生との日中大議論、寝ゲリ、吃音コンプレックス……
現地で学び・生活する遊牧夫婦の痛快ノンフィクション!

感想・レビュー・書評

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  • 「遊牧夫婦」シリーズ二作目。一作目より面白かったように思う。ずっと悩んできた吃音のこと、ライターとしての将来への不安など、著者の思いが率直に綴られていて、共感を誘う。

    今回は腰を落ち着けて住んだ中国での日々が書かれているのだが、私はあらためて中国には住めないなあと思ってしまった。日本人の感覚ではとんでもないトイレといい、やたら押しの強い人々といい、ちょっと勘弁(ゴメンナサイ)。

  • 遊牧夫婦、の第二弾。
    初めに題名通り、「お尻を手術」が書かれていて、驚愕。
    近々中国旅行をする予定で、保険をかけないで行ってみよーかなーとか考えてただけに、回虫とか・・無理!
    うん、保険に入っておこう(笑)
    語学学校の先生と作者がバトルした、「正義の戦争」の話が恐ろしかった。口をはさまないベトナム人も。

  • 近藤さんの旅がマッチョな武勇伝ではないので、きっと自然に言葉が入ってくるのだろう。
    なんだか自分も旅をしているような気持ちで、出会ったものごとを、もっと知りたいと思う。
    昆明での学生生活、学生のお国柄が興味深い。
    続巻が楽しみ。(装丁も!)

  • ふむ

  • 15.oct.26

    タイトルに惹かれてトンデモ旅行記かと思って読んでみたけど、海外を転々としながら暮らす夫婦(これが遊牧夫婦というらしい)の割と普通な滞在記だった…。

    ライターとしてなかなか食い扶持が見つからない不安、吃音へのコンプレックス、チベットへの危険な渡航、昆明での学生生活、路上生活者へのインタビュー、日本人格闘家との出会い…色々なことが描かれてるんだけど、とりとめのない日記みたいで読みにくかった。こんなに分厚い本なのに何かが残る感じがない。

    とりたててページを割くわけでもなく、路上生活者数人に軽く出自や生活について聞いた後「たくましさ」「貧富の差」程度にまとめて終わる様子は、石井光太のルポを見た後だと目前に迫る感じや雰囲気の伝わり方がまるで違って感じた。

    今となっては少し古い本だけど、筆者は物書きといってもどんなものを書きたかったのかと疑問に思ってしまった。

  • 2015/3/19

  • またミシマ社の本を借りてしまった。
    一作目も「遊牧夫婦」というネーミングの良さで思わずリクエストを入れたのだったけど、今回「中国でお尻を手術。」と来ては捨て置けません。
    ミシマ社には悪魔的にネーミングの上手い人がいるとしか思えません。

    今回も、ちょっと「やられたな」と思いました。‘お尻’を手術したならそれは痔か直腸の病気、または大臀筋断裂とか尾てい骨骨折とか、けつっぺたのおできかと思うじゃないですか。内視鏡で大腸のポリープをとった手術なら‘お尻を’じゃなく‘お尻から’手術じゃん。
    それにしても中国の病院は恐ろしい。私は中国に行きたいと思ったことがないけれど、絶対行きたくないと思うようになりました。

    さて、著者は前著で吃音の話をしていたかしら。おぼえてないくらいだから、触れていてもあっさりだったんでしょう。今回はがっちり自分の吃音のことを書いています。コンプレックスに向き合って、書いています。
    就業経験がないまま、いきなり旅に出てライターになるという夢に挑戦する青年。エネルギーは自分の意気だけです。
    私はこの若者の挑戦を、これからも見守って(読んで)いきたいと思います。

  • 292.2 コ 登録番号8872

  • 遊牧夫婦の続刊。
    前作に比べると勢いはなくなったかなぁと思うけども、異文化に触れる素晴らしさは伝わってくる。
    自分も長期間の旅に出たくなってくる本。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院修了後、旅をしながら文章を書いていこうと決意し、2003年に妻とともに日本をたつ。オーストラリアでのイルカ・ボランティアに始まり、東南アジア縦断(2004)、中国雲南省で中国語の勉強(2005)、上海で腰をすえたライター活動(2006-2007)、その後ユーラシア大陸を横断して、ヨーロッパ、アフリカへ。2008年秋に帰国し、現在京都在住。著書に『旅に出よう』(岩波ジュニア新書)がある。

「2010年 『遊牧夫婦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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