- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903908311
作品紹介・あらすじ
透明人間の眼を持ったなら・・・
世界初の製本方法で実現できた、まったく新しい世界
詩について
毎日一詩を書く詩人の谷郁雄さんが、震災後、一週間、筆をとれませんでした。
そして再び書き出した最初の詩が、題名にもある「再出発」でした。
本書は、2010年11月6日から2011年5月30日までに書かれた中から選んだ31詩を載せています。
また、全詩「透明人間」になったような視点で読むことができる、見ることができるのも特長です。
―「世界初の製本」の意味―
詩 ― 半透明の用紙
写真― 通常の用紙
詩と写真が交互に展開され、それにあわせ一枚一枚用紙も変化していきます。
これまで誰もが形にしたかったけれど実現不可能だった製本です。
今回、一般流通するものとして(おそらく)世界で初めて可能になりました。
「透明人間」の視点、「再出発」の視点、ふたつの視点が宿った一冊。
紙でしか表現できないこの世界を、ご堪能ください。(編集部より)
感想・レビュー・書評
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毎日一編ずつ詩を書かれるという谷郁雄さんの真似をして、
毎日一編ずつノートに書き写している。
次の詩と写真は・・・って、ページをめくるのが嬉しい。
机に向かって本とノートにぐぐっと向き合う時間も楽しい。
詩の印刷されている半透明の紙の手触りがとても好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
谷郁雄6冊目。
これも変わった装丁。
青山氏の写真の上にトレーシングペーパーに谷氏の手書き文字で綴られた詩が書かれています。
とても濃密な本で、ゆっくり時間をかけて読むのにちょうどいい詩集でした。 -
こんな大人がいて嬉しいなあ、
詩人って世の中に必要だなあ、と思う。
谷さんの手書きの詩がじんわり沁みます。
筆圧まで伝わりそうな、ぬくもりのある文字。
時間がゆっくり流れる感じ。
私が好きなのは自己評価・・・19、朝日・・・27。
装丁が素晴らしくて、半透明の紙は見て触って楽しめます。
寝る前の小さな明かりや、柔らかな木漏れ日の下で読みたい1冊。 -
まだ途中ですが…
さすが、ほがらかな出版社!
明るい日差しとユーモア。読んでいてとても気持ちがいい。造本の効果も生きている。 -
ブックデザインは寄藤文平さん
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半透明の用紙に書かれた詩と
白い用紙に印刷された写真とが
交互に入っていて
次のページの写真の上に詩が重なって見える、そんな作りになっています。
素敵な装丁です。
写真に関しても詩に関しても
特別な知識は持ち合わせていないので
難しいことはわからないし
感想をどう表現すればよいのかもいまいちわからないけれど
とても良かったです。
ここにあるのは
なにか特別だったり
奇抜だったり
びっくりするような被写体ではなく、
難しい専門用語だったり
馴染みのないフレーズだったり
使われはじめたばかりのカタカナ言葉ではなく、
いつも私たちのそばにあって
見慣れていて
使い慣れている
そんな被写体とことば です。
そんな写真と詩が
スッと私の中に入ってきて
慰められ
勇気づけられる。
何度も読み返したい一冊。 -
iPadじゃだめなんだ!
Kindleじゃだめなんだ!
っていうか、父さんいわゆるメカってやつに弱いんだ。。
ぬーん。。
そんなお父さんにこの1冊!!
いや-やっぱり紙媒体好きですss
つべこべ言わずにとりあえず手に取ってみてくださいよ。
詩と写真を同時にみるのもよし、
べつべつにみるのもよし、
折りのない製本、
まだまだ紙媒体の可能性を感じさせてくれる1冊です
http://www.youtube.com/watch?v=SKVcQnyEIT8&feature=player_embedded -
大好きな谷さんの詩集。今作も素敵な言葉にたくさん会えました。そして全部直筆。素晴らしい。
製本も凝ってて持ってて楽しい作品です。
一部自分の思いと写真との乖離が大きいページもあって、こういう解釈なのかなと考えたりするのも楽しかった反面、あんまり乖離し過ぎていっそない方が…と思う写真もあったのが残念。写真単体ではとても素敵だったのでなおのこと。
言葉と写真の組み合わせは難しいなぁと考えさせられました。言葉の解釈は人それぞれだから尚更…。むずかしいところ。