〈彼女〉の撮り方

著者 :
  • ミシマ社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903908397

感想・レビュー・書評

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  • この週末に写真家の青山裕企さんの「<彼女>の撮り方」を読んだんだけど、本当に女の子を撮るのが一番上手いのは、その子の彼氏や旦那さんといったパートナーだよなぁとつくづく思った。

    女の子の撮る男の子の写真、というのはまた少し目線が違って、こちらには余り甘酸っぱさは感じない(女の部分や母性は感じる)。
    逆に、男の子が女の子を撮るからこそ生まれる甘酸っぱさはたまんない!
    たぶん女の子の思考というのは私も同性だから理解できるけど、男の子の思考は私にはわからないから興味があるだと思う。
    だから、できるだけ男の人の撮った彼女や奥さんの写真というのを見てみたいなぁと、ふと思った次第です。

  • 一目惚れのエピソードが竹本くんを思わせて「ハチクロ」を読み返したくなった。
    男の人ってほんとうにロマンチスト。
    しかし、著者の青山さんは女性の好みが一貫していて清々しいほど。

    自分の経験からも、世の中を観察していても、
    見た目の好みは重要だと近頃実感しきりだったので
    とてもタイムリーに響く一冊となりました。

  • 写真家の青山裕企さんのエッセイ。タイトルに「撮り方」とあるけど、いわゆるハウツー本ではありません。(途中、<彼女>たちを撮る秘訣を語っていますが)
    普通にエッセイとしても楽しめる。特に、青山さんの奥様との馴れ初めは素敵でした。私も写真を撮るので、こういう話は非常に面白い。(私自身、人を撮るのが苦手なので参考になりました。)

    次から、迷ったらとりあえず跳ばせようと思います!

    私も<彼女>が撮りたい(笑)



    あと、読んでいくうちに<彼女>と表現している理由がなんとなくわかってきました。
    以下、私の推測。

    「女子」だと、キャラが強すぎる。
    「女の子」だと、上から目線。
    「女性」だと、距離が遠い。

    その点、「彼女」は、穏やかで、対等で、ほどよい距離感で、尊敬が感じられる表現かなと。(「男」もしかりだと思います)

    その「彼女」という言葉を“<>”で括ることで記号化して、読む人の身近にいる誰かに置き換えられるようにしているのではないかと思いました。


    ・・・なんてね。

  • タイトルはこんなやけど、変な方法論の話ではありません。むしろ著者は、めっちゃピュアなひとやねんなあという印象。
    単純に、写真がどれだけ好きかということも伝わってくるし、撮る写真の被写体になってくれる女性への敬意も読み取れて、すっきりとした読後感でした。
    著者の恋愛の話もすごく引き込まれた。文章が真摯で丁寧で、下手な小説家よりもいい小説が書けそうな、そんなことを思った。
    著者の本ははじめてでしたが、ちょっと興味がわいたのでほかの作品も読んでみることにします。

  • 写真の話も、もちろんおもしろいけれど。
    奥さんとの話が、素敵すぎて・・・!!

  • ココロがほっこり♡
    青山さんの過去から現在までの
    ビター・スィートな青春記。

    でももう
    さよなら、ユースフルデイズ

    そして
    ピースフルデイズ

    が続いていくんだ。


    不器用な(失礼…)青年がもがき、あがきながら掴んだ
    ピースフルデイズ。

    女性の私からも共感できるところがたくさんあって、
    文章にしめつけられる場面もしばしばあった。

    私もあやかりたいな。


    ステキな文言がたくさん出てきたけれど、
    これはこれから読む人のお楽しみに♪

  • きゅん!
    少女漫画よりドキドキするのはきっと
    普段は全く読めない、男の人の視点だから。

    しかしながら最後の処方箋のお話に、心も意識も全部持ってかれるけどね。
    きっとこんな気持ちで、青山さんは結婚したんだろうな。

著者プロフィール

1978年愛知県名古屋市生まれ。写真家。2005年筑波大学卒業。
2007年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。まるでモテなかった高校時代を経て、
一目惚れした子を追いかけ続けた大学時代にカメラに出会う。2010年に
『スクールガール・コンプレックス』(イースト・プレス)、『思春期』
(ピエ・ブックス)など女子高校生を撮った写真集が大きな話題を呼ぶ。
その後『吉高由里子 UWAKI』(マガジンハウス)、『指原莉乃1stフォトブック
「さしこ」』(講談社)などトップ女優・アイドルの写真集を次々に発表。
近著に『ガールズフォトの撮り方』(誠文堂新光社)、『僕は写真の楽しさ
を全力で伝えたい!』(星海社新書)、『透明人間⇆再出発』(詩:谷郁雄、
ミシマ社)など。www.yukiao.jp

「2012年 『〈彼女〉の撮り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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