人生、行きがかりじょう――全部ゆるしてゴキゲンに (22世紀を生きる)
- ミシマ社 (2013年9月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903908458
作品紹介・あらすじ
新シリーズ「22世紀を生きる」第一弾!
人は、こういうふうに生きていくこともできる。
バッキ―井上=
画家、踊り子、"ひとり電通"を経て、現在、漬物屋、居酒屋の店主、酒場ライター。(自称、スパイ・忍び・手練れ)
日本初の酒場ライター、バッキー井上(54歳)、語り下ろしによる初の自伝的エッセイ。「事実は小説よりも奇なり」という言葉がピッタリな「抱腹絶倒の半生」から滲み出る独特の感性と語りが読者を魅了してやまない。映画・漫画・小説をしのぐバッキーワールドをぜひお楽しみください!
【行きがかりじょう】
自分が選択をして、現れるものと向き合い、すべてポジティブに反応すること。
シアワセになるための基本的な心構えであり、ゴキゲンへの道しるべであり、優れた戦法でもある。
「街で生きる」知恵と極意が詰まった、バッキ―井上・名言より
大海の魚は同じ顔をしてる。磯辺の生き物は違う。
おいしいもんばっかり探している人は、出発時点から負け戦。
「必要なものだけ生き残れる」だったら、俺は生き残れなかった。
「結果」って、自分で勝手に決めてるだけで、全部、「つづく」やな。
安いのを買ったほうが得というけど、それをしてたらアホになる。
求めたらあかんわねぇ。求め過ぎたら。
・・・etc.
話題を呼んだミシマガジン特集「就活生に告ぐ! 君はバッキー井上を知っているか」もあわせてどうぞ。
感想・レビュー・書評
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この本は良い。何がいいかと言うと、読んでる時に気持ちが変わる。おもしろいなーって思う本でも、自分のおもしろさを感じる器官までで止まるものはそれなりの本。でも、ちょっとシャイであんまり本性を見せたがらない自分の気持ちまで届く本はなかなか無い。
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コロナ禍開けないかなぁ
飲むのも良いけど、みんなと語り合いたいなぁ -
バッキーさんの半生。
この本で初めてバッキーさんを知ったのだけど。
なんか、楽しい人だ。
飄々としてて、エネルギッシュだ。
得体の知れない元気をくれる。 -
勢いのある本。
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ミシマ社の本は定期的に購入することにしているが、このばっきー井上という怪人物は、ミシマ社を通じて出なければ知ることはなかったと思う。京都で配管工、デザイナー、広告制作などを経て漬物屋と居酒屋の店主であり、酒場ライターでもある「遊びと人生の達人」。自分とは正反対の性格であり、まったく正反対すぎて羨ましく思うことすらできないのだけれども、こんな人がいると思うとなにやら楽しくなる。ああ、こういう「いきがかりじょう」を大切にする人って、勘とか感受性とか本能がものすごく鋭敏で、それらを信じているんだなぁと心底羨ましく思う。すこし、そっちに足を踏み出してみようかな…という気にさせられる。機嫌良く人生を過ごすためのよき先輩である。(でも近くにいたらけっこう面倒くさいんじゃないかなぁ (笑))
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ミシマ社の本なので、おもしろいやろうと思って借りた。
予想以上にとびぬけたひとで、世界観がぜんぜんわからなかった。
でも、おもしろそうな感性をしていることはわかった。
こういうすきまをもって話をできるひとはいいなあと思う。
どーんと構えた感じは、年齢を重ねたからこそのものなのか。 -
「ヘンコのおっさん」だと思っていたら、「ヘンコ・リスト」に入ったらあかんとかいってはる(^_^)
街場の酒飲みのおっさんでいてほしい。バッキー井上さんの身の上話はハチャメチャでオモロイ。名前もハワイアンから来てたのが分かりました。バーの話が薄いぞと損した気分になると負けなので、続きは街場へ行って飲むことにしよう。 -
酒場ライター。「おいしい店ばかり行ってはいけない。それはいい時間を抜粋して抜き取るようなもの。そんな戦い、勝利のない戦いといっしょですよ」
まさしく。