- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903908700
作品紹介・あらすじ
紀元前3000年に生まれた原初の神話が現代によみがえる! アフロディーナもヴィーナスも聖母マリアも、もとは皆、「イナンナ」から始まった!? 能楽師である著者が、古典中の古典「イナンナの冥界下り」を現代語訳、その隠された現代的意味を解説する。ウツ、自殺......「心」の副作用に見舞われている「不安創出社会」の次の時代のヒントがここに。
1956年千葉県銚子市生まれ。能楽師のワキ方として活躍するかたわら、甲骨文字、シュメール語、論語、聖書、短歌、俳句等々、古今東西の「身体知」を駆使し、様々な活動を行う。「イナンナの冥界下り」をシュメール語で能楽を柱に上演する公演は、2015年11月から各地で随時行われる予定。著書に『異界を旅する能~ワキという存在』(ちくま文庫)、『日本人の身体』(ちくま新書)、『あわいの力~「心の時代」の次を生きる』(ミシマ社)など多数。
感想・レビュー・書評
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人間の精神
意識している所は
本当に浅く小さくて
眠っている
気づかない所は
とてつもなく大きい
そこの部分に
どう気付いて
どう導いて行くのか
妙興寺ブックオフにて購入 -
イナンナとは不思議な音感だな、と思っていたら、イシュタルのルーツとは。シュメール神話を扱ってはいるけど、内容は作者の得意な古代中国に寄せて書かれている。
古代エジプトの神話を学生時代に学んでいた。当時が作者のいう女性時代であったかは別として、少なくとも男性至上の社会ではない。また、確かに古代神話は脈絡がないことが多い。心、時間の観念が今とは違うという指摘には頷かされる。“来るか来ないか分からない未来の不安”に現在を浪費しているなあと思いつつ読了。 -
バビロニア、ヒッタイト、メソポタミアの中に生きる女神。
言葉を持たず、心もない、でも豊かな女神の世界がそこにあった。 -
見返し
「世界の見方がまるっきり変わる神話があった」
著者・安田登
「世界最古の神話を読み解いて見えたのは、時代の最先端だった!」
担当編集者・ホシノ