辛口サイショーの人生案内 (コーヒーと一冊)

著者 :
  • ミシマ社
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903908717

作品紹介・あらすじ

「ああ訊いてよかった」と質問者から絶大な支持を受ける人生相談。

就職、結婚、不倫……どんな質問にも、容赦なく真正面から答えてくれ、思わず背筋がピンとなる。誰もが訊きたかった46の質問!

ノンフィクションライター最相氏が、7年間務める読売新聞の人気連載「人生案内」がついに書籍化!

———衆人環視の中で相談していながら、匿名性は保たれているため誰の話かはわからない。そうです。相談を内緒にするのではなく相談者を内緒にすれば、相談者は誰にも知られずに専門家の回答を得られ、読者や聴取者にとっては楽しくためになる。この一挙両得を狙った人類史上最高のエンターテインメントが、人生相談だと私は思っています。———

——はじめにーより

感想・レビュー・書評

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  • 不倫、結婚、友人、家族にまつわる数々の悩み相談を最相さんがズバッと解決する!
    辛口と書いているだけに「甘えるな」とばかりの厳しいご意見もあれば、「あなたには感服しました」「よく頑張りましたね」と温かいエールを送るご意見もありました^ ^
    相談者の悩みを自分と重ねながら、楽しく読まさせて頂きました!!

  • 最相さんは讀賣新聞の人生案内の回答者の中でピカイチだと思う。讀賣新聞とってるときは最相さんが回ってくるのはいつかなーと楽しみにしてるくらい。辛口率が高めだけどけっして突き放してはいないところに深い愛を感じるんだなぁ。

  • 厳しい叱咤も寄り添う言葉も、相談者に寄り添ってこそ。

  • 著者によるまえがきで「人類史上最高のエンタテイメント」とされる人生相談が読者にとって面白いものであることに同感です。タイトルには辛口とあり確かにそういった傾向もあるのですが、同じ回答者で一冊の本にまとめてしまうと、新聞誌上のようにほかの回答者との比較にはならないためか、極端なものには映りませんでした。

    100ページ弱に46件の相談・回答が掲載されており、最相さんの腰の据わった回答は納得させられるものばかりで楽しむことができました。相談者の性別は46件のうち40件が女性、相談内容は相談者が当事者でないものも含めると男女関係に関するものが多数と、人生相談そのものの傾向によるものかは不明ですが、ともに大きな偏りがある点も興味深いです。

    内容自体には満足しているのですが、本書への不満は単純に量の物足りなさです。
    ミシマ社による出版物には常々注目しており、この「コーヒーと一冊」シリーズも意欲的な主旨によるものですが、新書等であれば2倍程度の量でも価格はこれより安価なことを考えると、やはり割高には感じてしまいます。シリーズの方針も理解はできますが、本書についてはこのシリーズでは扱わないなどして、多少価格に影響しても新聞からの一部収録ではなく、丸ごと掲載された人生案内を心ゆくまで堪能したかったです。

    以下は参考までに、印象に残ったフレーズを書きとめたものです。

    「罪悪感に苛まれればよいのです。弁解無用です。」
    「先日ふと魔が差して、その人の名前をインターネットで検索してしまいました」
    「正直、私もあなたが怖いです」
    「性的指向は変えられません」
    「私のストレス解消法は縄跳びです」
    「会話は話す人と聞く人がいて成立します」
    「友人が「怖かった」のは、見たくもないものを見てしまったからなのです」
    「あなたはプライドが高いのではなく、きっとプライドが足りないのです」
    「残念ながら、すでにあなた方夫婦は壊れていますよ」
    「親がよき理解者であることも、幸福とは限りません」

  • 失恋、不倫、家族問題、職場の人間関係…。老若男女から寄せられた相談に真正面から向き合い、ときには容赦ない厳しい言葉を交えて悩みにこたえる。『読売新聞』連載より46回分を抜粋して書籍化。

    なかなか濃い相談と辛口の回答,ジュンコさんのほのぼのとしたイラストが絶妙。

  • この前読んだのが第二弾。こちらが第一弾。
    やはりのキレで読んでいてにやりとすることも。
    人の数だけ人生があるなぁと思う。

    ーー人を羨む気持ちがどこから来るのかに気づいて楽になった。正体は根拠のない優越感だった。

  • 気持ちいいほどにバッサバッサと切っていく。「罪悪感に苛まれれば良いのです。弁解無用です。」「問われているのは条件ではなく、覚悟です」「自分がどれだけプライドが高い人間であるかを知っていただけたと思います。」

  • 読売新聞「人生案内」からいくつか。悩みの大小はあれど、人はみんな何か悩みがあって、誰かに聞いてほしい。そして、サイショーさんの優しくも厳しい回答がまたとてもいい。『不倫』『自分に自信が持てない』『人の幸せに卑屈になる』『いかがなものかと思う』などなど。

  • 相談者のさまざまな悩みを知るだけでも興味深いのだが、
    それに対し、
    相談者の悩みの奥深くにある感情や、相談者が気づいていないことまで指摘した上で、
    時に厳しく示唆を与える...
    その眼線にはっとさせられる

  • さくさくと読め、でもピリッと背筋が伸びるところもあり、あっという間に読んでしまった。悩みは人それぞれ、人生いろいろ、面白い

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著者プロフィール

1963年、東京生まれの神戸育ち。関西学院大学法学部卒業。科学技術と人間の関係性、スポーツ、精神医療、信仰などをテーマに執筆活動を展開。著書に『絶対音感』(小学館ノンフィクション大賞)、『星新一 一〇〇一話をつくった人』(大佛次郎賞、講談社ノンフィクション賞ほか)、『青いバラ』『セラピスト』『れるられる』『ナグネ 中国朝鮮族の友と日本』『証し 日本のキリスト者』『中井久夫 人と仕事』ほか、エッセイ集に『なんといふ空』『最相葉月のさいとび』『最相葉月 仕事の手帳』など多数。ミシマ社では『辛口サイショーの人生案内』『辛口サイショーの人生案内DX』『未来への周遊券』(瀬名秀明との共著)『胎児のはなし』(増﨑英明との共著)を刊行。

「2024年 『母の最終講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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