証言! 日本のロック70’s ニューロック/ハードロック/プログレッシヴロック編 (単行本)
- アルテスパブリッシング (2009年4月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903951157
作品紹介・あらすじ
70年代日本のロック黎明期に最前線を駆け抜けた大物ミュージシャンたちが、「評論家には任せていられない!」とばかりに集まり、自らの体験をもとに日本におけるロックの意義や真価を語り合った、貴重なトークセッションの記録です。ほかでは聞くことのできないロック談議が満載!
登場ミュージシャン:PANTA(頭脳警察、exPANTA&HAL)、難波弘之(ex金子マリ&バックスバニー)、ダディ竹千代(東京おとぼけcats)、土屋昌巳(ex一風堂)、山本恭司(BOWWOW)、岡井大二(四人囃子)
感想・レビュー・書評
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資料ID :80900556
請求記号 :764.7||N
配置場所:工枚特集④
(※配置場所は、レビュー投稿時のものです。)
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2007年7月から毎月1回、ダディ竹千代がオーナーの「新橋ライヴバーZZ」で行なわれた連続トークショー「70年代日本のロックを語ろう」の単行本化である。
毎回登壇するレギュラー・スピーカーが、PANTA・難波弘之・ダディ竹千代と、司会進行役の井上貴子。ほかに、毎回のテーマに合ったゲスト・スピーカーが1人参加するという形式。
本書の場合、「ニュー・ロックの夜明け」の回は土屋昌巳(一風堂)、「ハード・ロックは死なず!」の回は山本恭司(BOWWOW)、「プログレの技術と精神」の回は岡井大二(四人囃子)が、それぞれゲストとなっている。
この手の「ロックを語る」イベントはよくあるが、たいていは音楽評論家などの非ミュージシャンが加わるものだ。しかし本書の場合、語り手がみな第一線で活躍してきたロック・ミュージシャンである点(井上貴子は現・大東文化大教授だが、「ダディ竹千代&東京おとぼけCATS」のキーボード奏者でもあった)が大きな特長。
ゆえに、評論家的な上から目線の論評は抜きで、各人が実際に体験・見聞したことに基いてトークが進んでいく。ここがたいへん好ましい。ヴィヴィッドな現場感覚に満ちた、実作者ならではのトークになっているのだ。
途中、“日本のロック評論家がいかに音楽を理解しておらず、勉強不足であるか”が熱く語られるくだりもあって、ニヤリとさせられる。
書名のとおり、日本の70年代ロックがメインテーマではあるものの、付随してそれ以前・以後の話や海外のロックの話も出てくる。
“現場目線から振り返る日本のロック史”という趣の内容になっていて、日本の70年代ロックが好きな人間にはたまらなく面白い本である。著名ミュージシャンや作品、ライヴについての興味深い裏話(笑える話も多い)が矢継ぎ早に飛び出すし、「日本のロック論」として傾聴に値する卓見もちりばめられているのだ。 -
図書館で速読。PANTA、ダディ竹千代、難波弘之らのトークをまとめたもの。ゲストに土屋昌巳、山本恭司、岡井大二。トークなんでニュアンスが伝わりにくいかなぁと。でも、この手の話はちゃんと残しておかないといかんですな。PANTAが雑すぎるのでちょっと星は落ちます(笑。
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4月28日読了。頭脳警察のPANTA、一風堂の土屋昌巳など70年代の日本のロックを牽引した面々による座談会の記録。「日本語ロック論争」の話などもあるが、構成など全体的に散漫な印象・・・。脚注も多く、当時の「熱さ」を知る読者であれば、整理して面白く読めるのかも。
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2010.02.07 日本経済新聞に掲載されました。