- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904185032
作品紹介・あらすじ
生活を見ずして病気は治せない
著者のスタンスは,いつも患者や家族の視点に立っていることである.患者や家族の話をよく聞き,生活をよく見る,そして,一緒に取り組んでいくのである.
「生活を見ずして病気は治せない」(江熊)・・・・・・著者は,家族の抱えている歴史の歪みを是正することで,精神障害のある人たちの生活障害は著明に改善されるのだ,と確信している.
生活臨床の視点を万国共通のビジョンに!
精神障害のある人たちの家族に対する偏見は本当に根強い.だからこそ,本腰を据えた家族支援が,今まさに必要なのだ,と著者は強く語る.
本書は,これまで著者が取り組んできた「生活臨床」と「家族史研究」の業績集である.
本書で述べられえている40年にわたる取り組みは,日本における精神科医療の鎖国的遅れを取り戻し,新たな活動を展開するために必ずや役に立つだろう.生活臨床の視点を万国共通のビジョンにしたい,著者の熱き願いである.精神科領域で活動している医療従事者には必読の1冊である.