- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904209059
作品紹介・あらすじ
「日本はますますオウム化する」。最後の幹部が激白。
感想・レビュー・書評
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上祐離脱後のアレフがよく分かる。ただ後半の文明論みたいのはイマイチか。こういうのはやはり社会学者とか哲学者の方がキレキレの書くからな~
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元オウム真理教の幹部で、直接一連のサリン事件に関わらなかった(本人談)ことから、アーレフでも代表をつとめていた著者による一連の事件とその後を振り返り、資本主義社会の限界と新しい社会作りの必要性を謳った本。
オウムの実態に関するくだりは現場にいた人の話しだけあってさすがに興味深いのだが、資本主義批判のくだりは正直読むに耐えない。イベントで話も聞いてきたのだが、結局オウムでのことには全面的な謝罪以上向き合わず、なんだかよくわからない資本主義社会批判にばかりに言葉を費やしていて、野田氏本人の姿がまったく見えてこない。
グローバル資本主義社会が悪いからそれを変えなくてはいけないし、今もその試みをホームレス支援という形でやっていると言われても。正義の押し売りは辞めていただきたい。
どこまでも空回りして、どんどん遠くて言ってしまう言葉は読んでいて実に辛い。書き手も、読み手も関係なく、ただ言葉それだけが自分自身を繁殖していった結果できがあったような本だと感じた。 -
アレフ元代表の本。筆者は、今日のグローバル資本主義が抱える問題と教団が起こした事件の背景には何らかの共通性があると指摘。革命か何らかの方法でシステムそのものを変えない限り、戦争によって自壊するのではないかと危惧している。苫米地英人との対談がおもしろかった。