- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904213360
作品紹介・あらすじ
空前絶後の中国オカルト図鑑。
天界の神々から妖怪、呪術、仙人まで、激動の世紀末中国を騒がせた神秘事件を通し、四千年の歴史が生んだ百鬼諸神の実像を細密なイラストで活写した、宗教民俗大全!
感想・レビュー・書評
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中国のオカルト図鑑としてこれだけ充実した資料本は無いでしょう。妖怪・呪術・仙人の他に迷信を網羅しています。妖怪やオカルトが好きな方はぜひ一度読んで欲しいと思います。
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清末の雑誌連載の挿絵入り小話集。神々もきっちり官僚制だとか、狐や蛇はともかくただの板切れや爆竹も妖怪になるとか、本書著者の一言コメントで各妖怪の「ステージ」を論評するとか面白い。
また、各小話で年代が明記されているもの以外でも、挿絵の人物は清朝の容姿なので、清末同時代の話であることが前提。読者はどれだけ本気にしていたのか、それとも娯楽目的で話半分だったのか。術者のインチキが見破られる話や、神・妖怪の実在はともかく迷信を信じる話なら同時代でもありそうだが。 -
清末の絵入り雑誌「点石斎画報」から鬼神・迷信・俗習関連の
記事を選び、解説を付して紹介。「呉友如画宝」の挿図も引用。
I 神明・・・神々。玉皇太帝、土地神、媽祖、八仙、龍王など。
II 鬼・・・亡霊、幽霊。仮屍還魂、キョンシー、無常鬼など。
III 精怪・・・精霊、妖怪。狐精、猫怪、樹精、器物怪など。
IV 方術・・・呪術的技術。奇門遁甲術、隠遁術、神呪など。
V 民間宗教者・・・巫、風水先生、算命先生など。
VI 迷信・俗習・・・民間信仰や風習。石敢当、盂蘭盆会など。
索引有り、参考文献有り。まえがきに「点石斎画報」の説明有り。
清代中国の絵入りの旬刊紙で、日本の瓦版または絵入新聞のような、
時事から文化、ゴシップ等の噂話や習俗など、あらゆるものが
取り上げられています。全528号で終刊!
本書は、その中から鬼神・迷信・俗習関連の記事を選んでいます。
その内容は現代から眺めれば、虚々実々がまぜこぜです。が、
まだ通信事情が発達していない時代。
盗賊が跋扈し、争乱や飢饉の経験。
信じるもの、厭うもの、恐れるものが多数身近にあった頃。
かも多彩な鬼神・迷信・俗習があったことに驚かされます。
中国ってやはり広くて深いなぁ。長い歴史のある事象も多いし。
さすがに吃人は読んでてしんどかった。
それでも、挿絵に当時の風俗が多く詳しく描かれていて、
楽しめました。 -
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1396182 -
2016-7-23
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