不思議というには地味な話

著者 :
  • ナナロク社
3.93
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本棚登録 : 277
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904292259

作品紹介・あらすじ

話題の現代アート作家、初のエッセイ集。

アニメーション作家にして漫画家、近藤聡乃が描く、ちょっと奇妙な怪奇現象(地味)。
57編、すべてに描き下ろし挿画つき。
著者としてはとっても長い、26ぺージの描き下ろし漫画も収録!!

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいると突然自分の 不思議と言うには地味な話 が蘇ってきた

  • 線がきれい。

  • 914.6

  • 私は小学校二年生くらいまで時計が読めませんでした。よくそれで一年間も時間割に沿って勉強したり給食を食べたりできていたなと不思議です。それを思うと、ヘタクソな英語でニューヨークに住むくらいなんでもないですね。

  • 2013/1/15購入
    2014/5/17読了

  • 近藤聡乃さんは うさぎのヨシオ という漫画を読みました。
    その博識さ、ネタの引き出しの多さ、そして何より無駄のないシンプルな線が添えられている文章にピッタリで、すぐにファンになりました。


    この本は近藤聡乃さんのエッセイ本で、子供の頃の不思議な体験(だけど地味なもの)がたくさん書かれています。もともとアニメや漫画を作成している人なので起承転結がしっかりしていてオチがちゃんとあるように思えます。


    曖昧なことを捉えるのに抜群のセンスがあります。


    私もそうできるといいのですが、なかなかね...

  • じわじわ面白い。
    子どもの頃のことを思い出した。

  • まず愛らしい装丁に心奪われました。それから、近藤さんの手書きの文字や、鉛筆の柔らかな線で描かれた絵を探すことに夢中になります。内容は題名そのままでした。わたしにもきっと不思議な出来事が起きているんですね。ただ、忘れてしまっているだけで。

  • NY在住。
    絵を描くひと。
    同じ学校に6年間通っていた4つ上の先輩。
    面識なし。

    文章を読むに真面目できちんとしている印象。
    既視感、望郷感というものを感じさせる。
    繊細でいてサラッと簡単な線だけで表現するデザインは出来すぎていなくて可愛くて奇妙。
    不思議だけど地味、というのはとてもよくわかる。
    ほんとうに不思議なことって、そんな大それたものではなくてしみじみと「あー、不思議だなあ」って思うものなんだと思う。
    前後に入っている漫画がおもしろかった。
    願わくば、いつか読んだ「真夜中」という雑誌のコラムも書籍化してほしい。

  •  本当に「地味」…というか、近藤さんの何気ない日常のなかで、なにかちらりとでも心に残った出来事がたくさんつまっていて、特に何がどう! というわけでもないけれど、「へぇ〜、こんな風に日常を過ごして、周りを見ているのね」と、興味深く読めました。私はこういうの、結構スキです。笑

  • 近藤聡乃の作品に横たわるグロテスクさは、幼少期の思い出や祖母から聞かされた昔話や怖い夢やらを一緒くたにしたもののように感じる。
    エセーも漫画も唐突に話が跳ぶ。それは取り留めのない思考に似ている。
    「きやきや」は便利な言葉で、鼻の奥がツンとするあの感情を一言で表してくれた。
    この本を見つけた時、きやきやした気持ちになったのは、装丁が昔祖母がよく買ってきてくれた東京みやげの包みと同じ色だからかもしれない。

  • お気に入りの記憶(今思えば勘違いなんだろうけど、その時は不思議だった話)を反芻するのがすきなら。

  • エッセイ用に加筆修正したとのことですが
    もともとのブログと大差なく読めます。
    自分に置き換えてハッとしてみたり
    書き下ろしの挿絵はどれも素敵で
    ブログ読者もたのしめますよ。

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著者プロフィール

一九八〇年千葉県生まれ。マンガ家、アーティスト。二〇〇〇年にマンガ家デビュー。アニメーション、ドローイング、エッセイなど多岐に渡る作品を国内外で発表している。コミックス『はこにわ虫』『いつものはなし』(ともに青林工藝舎)、『うさぎのヨシオ』『A子さんの恋人』全七巻(ともにKADOKAWA)、作品集『近藤聡乃作品集』(ナナロク社)、主な個展に二〇二三年「ニューヨークで考え中」(ミヅマアートギャラリー/東京)、二〇一九年「近藤聡乃展 呼ばれたことのない名前」(三菱地所アルティアム/福岡)がある。二〇〇八年よりニューヨーク在住。

「2023年 『ニューヨークで考え中(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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