景気に左右されない力

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  • ファーストプレス
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904336366

感想・レビュー・書評

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  • 人事コンサルタントである筆者が社会でうまくやっていくためのルールをまとめたもの。
    それぞれ、基礎編、仕事編、日常生活編の3編に別れ、計30項目からなっている。

    30個を自分なりにまとめると以下のような感じ。

     収入に関しては一時式か非一時式を意識せよ
     税制を把握せよ
     富は情報の非対称性によってのみ生じる。他人との差別化を測れ
     「成功」「やりがい」を自分なりに定義せよ
     数字の最低限の見方(統計とデータ分析の初歩)は身に着けておけ
     胆力となる日常生活、原体験の積み重ねが大事

    特段目新しいものはなかったけどうまくコンパクトにまとまっているのと、内容が高度な割には読みやすくていい。

    7割ぐらいはうなずける内容かな・・

  • 人と同じことをやっていては同じような、お金、生活しか手に入れることはできないと皆が頭では分かっています。けど、なかなかそこから抜け出すことができません。

    本書は抜け出すためのルールと具体的にどうやって抜け出すのかそのヒントを教えてくれます。

    3部構成になっており、基礎編・仕事編・日常生活編で各10項目のルールを学んでいきます。

    「基礎編」では、ゲームのルールを知る事を中心に書かれており、なぜガンバッテ働いても報われないのか、根本的なことを10項目に分けて整理しています。

    「仕事編」では、基礎編の知識を実際の仕事の場面に落とし込んでいきます。ルールを知っていても、それを活用できない人の理由も解きあかしていきます。
    ここでも10項目のルールに分けられています。

    「日常生活編」では、かなり具体的な例や実話を基に実践すべきルールを説明し、基礎編・仕事編での計20個のルールのインフラとなっています。


    本書を読むと「努力すれば必ず報われる」という考えが本当の豊かさにはつながっていないということが理解できます。

    しかし、努力を否定しているのではなく、努力の行い方、なぜ努力するのかの意味を教えてくれています。

  • 人と同じことをやっていては同じような、お金、生活しか手に入れることはできないと皆が頭では分かっています。けど、なかなかそこから抜け出すことができません。


    本書は抜け出すためのルールと具体的にどうやって抜け出すのかそのヒントを教えてくれます。




    3部構成になっており、基礎編・仕事編・日常生活編で各10項目のルールを学んでいきます。





    「基礎編」では、ゲームのルールを知る事を中心に書かれており、なぜガンバッテ働いても報われないのか、根本的なことを10項目に分けて整理しています。





    「仕事編」では、基礎編の知識を実際の仕事の場面に落とし込んでいきます。ルールを知っていても、それを活用できない人の理由も解きあかしていきます。


    ここでも10項目のルールに分けられています。





    「日常生活編」では、かなり具体的な例や実話を基に実践すべきルールを説明し、基礎編・仕事編での計20個のルールのインフラとなっています。








    本書を読むと「努力すれば必ず報われる」という考えが本当の豊かさにはつながっていないということが理解できます。しかし、努力を否定しているのではなく、努力の行い方、なぜ努力するのかの意味を教えてくれています。





    また本書の中では、


    「これまで日本のほとんどのビジネスパーソンが必死に勉強してきたことは、マネジメントでした。マネジメントが機能するためには、マネジメントすべき客体がなければ意味がありません。その客体ありきの勉強ではなく、本来は客体を造り出す勉強が必要だったことに気付くべきです。」


    (本書 P.83)





    「あなたにとって成長とは何ですか。賢くなることですか、それではいけません。原体験に基づいた特定のベクトルが定義されていますか。それがはっきりしない間は、どんな大変な努力も無駄になってしまいます。その無駄なサイクルはあなたに不安定をもたらします。」


    (本書 P.107)





    「自由な時間が欲しい、自由なお金が欲しい、自分の想いで仕事を進めたいなど豊かさを求めるのであれば、平均に依存してはいけません。自分自身で何かを取り、何かを捨てなければいけません。


     その捨てる勇気を持てるかどうかです。新聞を捨て、ストックとなる本などを選びましょう。そしてそれを根気強く続けることです。徐々に新聞など不要なことがわかってきます。そして徐々に自分が学び続けてきたことが競争優位性を発揮してくれるでしょう。」


    (本書 P.145)


    など、経済とビジネスと会社の根源についての理解、そして行動する重要性を説いています。





    最後まで読んでいただきましてありがとうございます。感謝です!

    「頭で分かること」と「行動すること」、両方がバランスよく働くことで、本当の幸せがあなたに近づいてくるのではないでしょうか。

  • 少し偏った固定概念が見え隠れするものの、他人含めた体験からくる確からしい論の展開が勉強になった。タイトルと内容があまりリンクしていないところや、文章ばかりで概念が理解が難解な点も多かった気もするので改善の余地あり。

    ●ミクロであれ(筆者はミクロ派)
    ・ミクロの法則で生きる…自分の会社を興す。自分と周りの好きな人のために生きる。会社の経費で自分のものを買う(ココが中小企業の社長が一番金持ちだという所以)

    ・マクロの法則で生きる…他人の会社で雇われる。大きな仕事をするために、会社の発展とともに生きる。

    ●中途半端に民間スクールや、Eラーニングで学ぼうとすると、課税という原資を使うことができない。中小企業の社長も然り。

    ●マネージャーになるな、リーダーになれ。(Be a Leader, not a manager, Ge Jack Welch &Lecture in Harvard 1977)
    マネージャー…管理、ルール、プロセスを重んじる。
    リーダー…ビジョン、ひらめき、結果を重んじる。

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著者プロフィール

鈴木 智之 1962年生まれ。法政大学社会学部教授。著書に、『村上春樹と物語の条件――――『ノルウェイの森』から『ねじまき鳥クロニクル』へ』(青弓社、2009年)、『眼の奥に突き立てられた言葉の銛――目取真俊の〈文学〉と沖縄戦の記憶』(晶文社、2013年)、『死者の土地における文学――大城貞俊と沖縄の記憶』(めるくまーる、2016年)、『郊外の記憶――文学とともに東京の縁を歩く』(青弓社、2021年)、『ケアとサポートの社会学』(共編著、法政大学出版局、2007年)、『ケアのリアリティ――境界を問いなおす』(共編著、法政大学出版局、2012年)、『不確かさの軌跡――――先天性心疾患とともに生きる人々の生活史と社会生活』(共著、ゆみる出版、2022年)など。訳書に、A・W・フランク『傷ついた物語の語り手――身体・病い・倫理』(ゆみる出版、2002年)、B・ライール『複数的人間――行為のさまざまな原動力』(法政大学出版局、2013年)、M・アルヴァックス『記憶の社会的枠組み』(青弓社、2018年)、C・マラブー『偶発事の存在論――破壊的可塑性についての試論』(法政大学出版局、2020年)などがある。

「2023年 『断絶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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