出家の覚悟―日本を救う仏教からのアプローチ

制作 : Alubomulle Sumanasara 
  • サンガ
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本棚登録 : 55
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904507254

感想・レビュー・書評

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  • これ、という特別な言葉はないけど、いろんなところにヒントがちりばめられた本です。

  • 職を転々とする若者に厳しいことを言っている部分に「この人たちは仏教界でもエリートだからなあ。できない人の気持ちが分かるのかな」などと冷ややかな気持ちになったりした。

    それで、自分のひねくれ具合に自己嫌悪したり…

    でも、仏教に興味を持てたのは確か。
    他の本も読んでみたい。

  • この本を「宗教」のカテゴリーに入れなかったのは、やはり知れば知るほど、仏教というのは「哲学」「心の科学」だと感じるからなのである。
    少し前、読書好きの友に「今、何読んでる?」と聞いたら、「アルボムッレ・スマナサーラというスリランカの坊さんが気になってる」という返事。
    ふ~ん?誰だ?と検索をかけると、いつも読んでいる書評ブログの中にも発見。
    しかも、氏の瞑想方法もヴィパッサナーじゃん?と知り、ほぉ~?こりゃひとつ読んでみるかと、図書館蔵書検索をするも、読みたいと思ったやつはなく、ではリクエストするか?違うのを読むか?と思いつつリストを眺めていると、すでに何冊か読みブログも時々読んでいる南直哉氏との対談本を見つける。
    ほんじゃ、まずはこれでも・・・と選んでみたというわけである。
    題名から想像するに、まぁ、出家するとはどういうことか?というのが日本の場合やスリランカの場合と比較して語られているのか?と思いきや、今も生き悩む二人のお坊さんが具体的な話とともに、だからブッダの智慧は有効なのだよ、みたいなお話が満載。
    かなり、胸にグサグサささります。(^^;)
    すでにかなりの智慧を会得されてるお二人に、“生き悩む”という表現は非常に失礼なのだけど、皆と変わらない人間である自分たち、というスタンスから仏教を語る話に姿勢に、とても腑に落ちるものと共感を覚えます。

    「なぜ人を殺してはいけないのか?」

    私はたぶん、答えられない。
    「いけないからいけないの!!」としか言えない。
    でもそれをも確信をもってはっきり言えるか?と問われれば心もとない。
    しかし、ブッダの智慧は、なぜ人を殺したいと思うのか?なぜ?なぜ?なぜ?と思考をどんどん逆算させていって、その元にあるのは何なのか?に思い至らせていく論拠が見事なのである。
    こういう智慧は早いうちから教えてもらっていたら、生きるのがずいぶんと楽になるであろうと思う。

    ただ、このスマナサーラ氏の話の中で、女性の相談者の相談を「自分の管轄外」であるとスルーしてしまった話には、「え?管轄外?」とかなりひっかかってしまった。
    たしかに性がらみの相談で男性の氏には女性の性欲という話になると理解が及ばないのかもしれないが、それでも「管轄外」という言葉にはあらゆる宗教がその当初、「女性」を排除していたことを思い出させ、リアルな衝撃を覚えました。
    そこで、女性の出家者のものが読みたくなり、てっとり早く思いつく、瀬戸内寂聴さんの仏教本でも読んでみようかという気分になっております。

    とはいえ、心の中に漠然と不安定なものを抱えていると感じる人には、かなりお役立ちの1冊になると思います。

  • タイやスリランカなど東南アジアに出かけると大きな釈迦涅槃の像が多い。小乗仏教の濃黄色を纏った修行者に出会うことも多かった。しかし上座部仏教のことはほとんど知らないに等しい。

    曹洞宗の論客・南直哉氏と、スリランカのテーラワーダの長老との真剣にして深い仏教談話は息もつかせず読み終えた。

    「生きることに意味を見出すのは無意味」「あなたがいてよかった。大変助かります。といわれる人生が実りある生き方」「人に役立つ生き方」
    釈迦の思想の原点に立ち戻って考える好機を与えられた。

  • 21/8/1 85

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著者プロフィール

禅僧。福井県霊泉寺住職、青森県恐山菩提寺院代(住職代理)。早稲田大学第一文学部卒業後、大手百貨店勤務を経て1984年に曹洞宗で出家得度。約20年の修行生活ののち、2005年より現職。著書『語る禅僧』(ちくま文庫)、『自分をみつめる禅問答』(角川ソフィア文庫)、『「正法眼蔵」を読む』(講談社選書メチエ)、『なぜこんなに生きにくいのか』(新潮文庫)『恐山 死者のいる場所』(新潮新書)『善の根拠』(講談社現代新書)、『禅と福音』(春秋社)、『「悟り」は開けない』(ベスト新書)他多数。

「2017年 『死と生 恐山至高対談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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