怒り(心の炎の静め方)

  • サンガ
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904507780

感想・レビュー・書評

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  • 怒りを否定して消すのではなく、良いものに変容させる、例えば生ごみを堆肥に変えるように、というのはとても参考になりました。

    付録の誘導瞑想は実践できれば怒りから来る苦しみを減らして、心地よくで自分の中が満たされそうです。

  • ティク・ナット・ハンは世界を代表する仏教者の筆頭格ともいうべき人物である。「行動する仏教」または「社会参画仏教」(Engaged Buddhism)の命名者でもある。映像からは温厚篤実そのものといった印象を受ける。話し方も実に穏やかで威圧感がまったくない。たぶん権威を嫌う人物なのだろう。

    http://sessendo.blogspot.jp/2013/10/blog-post_7056.html

  • 歩く瞑想。これなら実践できそう。

  • 【怒り】という感情とどう向き合うべきか?
    俗に言う『アンガーマネージメント』ってやつです。

    出来れば、怒りなんか感じず、ゴキゲンに生きていきたいですよね。
    でもね、この本によれば怒りの感情はべつに悪いことではない。
    むしろ当たり前のことだし、問題は『向き合い方』だと説いています。

    『怒りとは自分の中から出てくるものであり、赤ちゃんと同じ様に扱うべきもの。』

    怒りの感情を煩わしいと感じて、もう要らない!と放置したところで何も変わらない。
    本当の意味で、怒りに決着をつけるには、
    ちゃんと向き合い、世話をして、原因を探す。
    そうすれば、怒りに対しての理解が出来て、解決法が見つかる。

    こうも書いています。
    『怒りを育てるのは恐れ、そして、恐れの原因は無知が基づいている。』
    つまり、無知でいること(勉強をしないこと)により理解が進まず、それが恐れになり、遂には怒りとなる。

    簡潔にいうと、
    「ゴキゲンに生きたいなら勉強しろ。」
    ってこと。
    これからもいっぱい本を読もうと思いました♪

  • 怒りほど迷惑なものはない。

    知恵と余裕のなさ

    無理解と思い込み

    わたしの「当たり前」を共有できない他者への怒り

    さらに別の他者への怒り(連鎖)

    さらにさらに別の他者への怒り(連鎖x連鎖)

    世界は怒りの炎に包まれた!



    でも、火種にすぐに気づけば

    知恵と余裕のなさ

    気づき!

    自分と他者への洞察、理解、思いやりの発揮

    知恵と余裕 → 慈悲の人

    世界への洞察、理解、思いやり(慈悲の連鎖x連鎖)

    世界は慈悲の炎に包まれた!



    コミュニケーションとはまず自分が変容すること。
    そして、相手が変容すること。

    怒りで相手に変容をもたらすことはできない。
    相手の中に変容をもたらすのは
    洞察、理解、思いやりがもたらす愛である。

    自分と相手にたっぷりの余裕をもたらすこと。
    最低限度の衣食住と、気持ち的にたっぷりの時間、満ち足りた心。



    あの人は知恵と余裕のない愚か者だから怒っている、、、のではない。
    余裕のない状況に追い込まれる環境にいる、
    よくない習慣とならざるを得ない立場にあるのである。



    昔、時間とお金が処方できればなぁと言った医師が居たとか居ないとか。
    ふと、余裕は万病に効く特効薬かもしれないと、思い出した。

    ---
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    48日目 & 74冊目
    ---

  • 読了。怒りの静め方は、仏教の教えにあるようである。

  • 怒り
    ティク・ナット・ハン

    応用仏教
    苦しみを減らす
    怒りの連鎖を断ち切る 習慣のエネルギー
    意識的な歩行と意識的な呼吸
    相手の苦しみを理解すると、相手を罰したい欲求から助けたいという気持ちに変容できる

    相手を罰することは自分自身を罰することです。
    怒りを受け入れる
    あるがままの状態を認識し、抱擁し、微笑みます。

    1わたしは怒っています。苦しんでいます。
    2わたしは最善を尽くしています。
    3助けてください。

    怒りのエネルギー:赤ちゃん、ネガティヴなエネルギー
    気づきのエネルギー:母親、ポジティブなエネルギー
    非二元論
    インタービーイング(相互共存)

    怒りを茹でる

    私たちは常に誤った認識に基づいて行動しています。自分の物の見方が正しいとは決して思ってはいけません。

    意識的な呼吸を行い、思いやりをもち、相手を楽にすることだけを思い、誠心誠意、聴く。
    偉大なる菩薩になると誓いを立てる。
    思いやりは、怒りの真の解毒剤

    怒った時には贈り物を
    敵はいない 自分から始める
    優しさをもって怒りを扱う
    地下室と居間
    招かれざる客を招く
    気づきの鐘:三回深呼吸
    呼吸で怒りに対処する
    こんにちは、私の嫉妬。私の恐れ。私の苛立ちと怒り。私はあなたがそこにいることを知っています。そして私はあなたのためにここにいます。私はちゃんとあなたに対処し、気づきとともに受け入れます。
    毎瞬を美しく生きる

  • 思考や感情に囚われず、意識的な呼吸や歩行で自分を取り戻す。

  • 怒りがこみ上げてきたら、鏡を取り出して自分を見てください。

    怒りを感じているときは、何もいったりしたりしないよう心がけ無ければいけません。

    愛するに人宛てて手紙を書きましょう。あなたの感謝の気持ちと愛を書き綴る時間を作ってください。

    感謝の瞬間は、悟り、気づき、知性の瞬間です。

    誰かに腹を立てたら贈り物をしてください。

    瞑想はただ隣の人のやることをまねすることではありません。知性を持って上手に実践しなければいけません。

    戦争や暴力を止めることができるような洞察を得るために、私たちは個人としてだけでなく、国としても瞑想することを学ぶ必要があります。

    感情はただの感情に過ぎません。感情は現れ、しばらくそこにあった後、消え去ります。

    実践は機械的におこなうのではなく、知性をもって、一歩踏み出すごと、呼吸を1つする度にあなたの気持ちが良くなるように行うべきです。

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著者プロフィール

釈一行。1926年ベトナムに生まれる。禅僧、詩人、学者、人権活動家。「行動する仏教(エンゲージド・ブッディズム)」を提唱し、ベトナム戦争中の南北ベトナムの和解に尽力、1967年にM.L. キング牧師によりノーベル平和賞候補に推挙された。100冊以上の著書を世に問い、仏教の教えとその実践をわかりやすく説くことで広く知られている。
現在は南フランスのプラム・ビレッジを本拠地として、アメリカ、ドイツなど各地にリトリートセンターを設け、仏教の教えに基づいた学びと実践の指導を続けている。

「2011年 『味わう生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ティク・ナット・ハンの作品

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