ニッポンの風景をつくりなおせ―一次産業×デザイン=風景

著者 :
  • 羽鳥書店
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本棚登録 : 533
感想 : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904702123

作品紹介・あらすじ

一次産業にデザインをかけ合わせて「あたらしい価値」をつくりだす、グラフィックデザイナー梅原真の仕事が初めて本になった。

ここにあるのはすべて「アカンヤンカ」から始まった仕事です―
土佐の一本釣り鰹漁船の風景を守った「漁師が釣って、漁師が焼いた」藁焼きたたき、地域の個性を逆手にとった「島じゃ常識・さざえカレー」、箱モノ行政まっ盛りのバブル時代にTシャツを砂浜にひらひらさせた「砂浜美術館」、森林率84%の高知から発信する「84(はちよん)プロジェクト」……梅原真のデザインワーク&コンセプトワーク47点。
デザインはどのようにして生まれるのか。
著者による依頼人紹介付き。

「ウメちゃんを信じなさい!」by 大橋歩(イラストレーター・アカンヤンカマン生みの親)

「本書がいい意味で、日本の尻を叩いてくれることを期待したい。」(原研哉「しらうおや尾頭付きが二万匹」より)

感想・レビュー・書評

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  • 発想というのは経験の蓄積、そこからの見方、そして人の衝突が織りなす出来事であると思う。

    問題意識を持つことが日常の視点に大きな転換をもたらすのは体感したところで、

    その時々の見方さえあれば、自然と発明は生まれうるのかなと。

    そういった意味では今現在自分は何を見、どこに問題点を置き立脚しているのか、その確認は怠ってはいけない。

    と、同時に、課題や問題を外から投げ与えてもらえる環境に常にいたいということも感じる。

    また、地域再生と言葉に違和感を抱くのは、

    「ないもの」を探す視点が、その言葉に孕むからである。

    必要なのは見方だ。転換だ。

    視点の転換を大衆に働きかけることが出来れば、

    驚くほど社会はうまく循環するんじゃないか。

  • 優しいな〜あったかいな〜

    そんな読み心地

    馬路村の柚子やサザエカレーなど知っているものもチラホラ。

    感性に響いて商品の良さを伝えるデザイン、素敵です。
    その後ろにある思い、美しいです。

    僕には今じゃなかった。
    でも、また時期が来たら読みたくなる一冊な気がした。

  • 日本の一次産業をデザインで新しい息を吹き込み、生き返らせる梅原真さんのあんな仕事やこんな仕事。
    梅原さんの言葉で書かれているので、楽しくて読みやすい。

    日本の風景を大切にするという根幹があっての梅原さんの仕事には、愛と人情がある。そしてなんといってもグラフィックデザインのセンスが抜群にいい。
    カッコいい。
    とにかく仕事の分厚さを感じる。

    何にかけても神の美味しさの馬路村のすし酢か好きすぎて、毎度送られてくるパンフのセンスもいいし、いったいどういう方が作ってるのか? というところからこの本に到着しました。
    あーやっぱすごい人だったー。
    知るのが遅すぎるわ。

  • Vol.146
    単品で年商30億!価値の方程式に目覚めろ!ニッポンの宝はどこにある?
    http://www.shirayu.com/letter/magazine.html

  • 邪払 みかん
    高知 砂浜美術館

  • 古新聞をハイデザインなバッグにして、
    世界に売り込んだのは、この方です。

    「情熱大陸」や「プロフェッショナル」で、その仕事術やお人柄の一面を拝見してから、学ばせていただいてます。

    第一次産業の仕事しか受けないのが、
    デザイナー梅原真さんのスタンス。

    わたしが「かっこいーす♡」と思ったのは、
    箱モノ行政まっ盛りのバブル時代に、
    Tシャツを砂浜にひらひらさせた「砂浜美術館」。

    それのキャッチコピーが「ひらひらします」

    「本書がいい意味で、日本の尻を叩いてくれることを期待したい。」
    と解説を書かれた原研哉さんの言葉を借りるなら、「土佐の浜から世界が見える、シャープなキュレーション」。

  • 一次産業×デザイン、梅原真さんのデザインワーク集。
    薄っぺらな格好良さだけでない、こういうのを本当のデザインと言うんだろう。
    どれもパワーがあり、見てるだけで楽しく、ストーリーを読んでやる気がでる。

  • 彼のデザインとは、素材に光をあてるにとどまらず仕組みも含めて成立させるすべての営み。
    彼のモノサシに時代がすり寄ってきたのが今。
    世界の中からみれば、日本もローカルの王道を歩む国であり、これからを考えるヒントがいっぱい埋蔵されている本の氣がする。

  • 梅原真さん曰く、一次産業×デザイン=風景。ついついお絵描き的なことにデザインを終始させてしまうけれど、それぞれの現場で出逢うものたちにしかと向き合いながら、欲する側に風景としてそれを喚起させるコミュニケーション。まんま、がある高知は素敵や。

  • 彼は日本の地域の物産や観光をテーマにしたデザインワークの第一人者と言われ、いわゆる都会のオシャレなアートディレクターやデザイナーとは一線を画す。
    ローカルにとことんこだわり、何度も現場に足を運んで漁師や農家の方々とコミュニケーションを重ねながら仕事を進める、というスタイルを貫く。
    その姿勢はカッコ良い。
    自身も高知出身で地域愛が強いことも大きいんだろう。

    「土佐一本釣り・藁焼きたたき」の仕事のエピソードが好き。「一次産業の現場にデザインが入りすぎると、何か違うものになる。漁師がデザイナーと組んで何やり始めたんだろう?という変な違和感が生まれる。デザインを極力少なめにセットすること。」との考え方にも大いに納得。

    どの案件も、デザインを作るまでの過程に、依頼主との「絆」を感じた。こういう考え方の人が増えたら、デザインにもっと重きを置く文化が根付き、世の中に良いデザインが増えるのにな、と思い、梅原さんの活動を応援したくなった。

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著者プロフィール

デザイナー。高知市生まれ。放送局の美術スタッフとして勤務後、1980年よりフリーランス。高知というローカルに拠点を置き「一次産業× デザイン=風景」という方程式で活動する。かつおを藁で焼く「一本釣り・藁焼きたたき」。柚子しかない村から「ポン酢醤油・ゆずの村」。荒れ果てた栗の山から「しまんと地栗」。世界中どこにでもある新聞から「しまんと新聞ばっぐ」。高知県の森林率84%をおもしろがる「84はちよんプロジェクト」。そして砂浜しかない町に「砂浜美術館」のプロデュース。「土地の力を引き出すデザイン」で2016毎日デザイン賞・特別賞受賞。武蔵野美術大学客員教授。

「2018年 『おいしいデ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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