- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904702345
作品紹介・あらすじ
内田樹邸「凱風館」(道場付き住宅)を設計した新進気鋭の建築家によるドローイング集。世界を旅し描いたスケッチと地平線で続く記憶の風景は、やがて幻想都市風景へとつながる。処女作「凱風館」にたどり着くまでの軌跡。
収録テキスト
光嶋裕介 「“希望の建築”をめざして――建築家になるまでの地平線」
内田樹 「テクノロジカルな付喪神たち」
感想・レビュー・書評
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谷中の古本屋さんで出逢って欲しくてたまらなくなって、でもちょっと高いなぁとおもって諦めたけどやっぱり欲しくて再訪してしまったのでした。ドローイング集なので言葉はないのに、絵から物語が滲み出ている感じで凄く好きです。
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読むたびに「あれっこんなページあったかな!?」と思う箇所があります。それだけ緻密なドローイングが凝縮されています。
なつかしさやさびしさをどことなく感じる建物の連続は、さらりと駆け抜けて行くようでどこか引っかかり、つい何度も読み返してしまいます。装丁もとても素敵です。 -
ペイジをめくっていくとだんだん現実の街から、天空の城ラピュタのような楽しい街になっていきました。
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■2012.09 新聞
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『みんなの家。』(アルテスパブリッシング)を読んで、建築家・光嶋さんのドローイングはどんなものだろう…と購入。
1999年、学生時代のスケッチブックから始まり、
最後は2011年「凱風館」のドローイングで終わる。
光嶋さんの人生の一部分を垣間見ているよう。
ヨーロッパの建物や風景を、光嶋さんの眼~スケッチブックを通して眺めることができて、あたかも自分もその土地にいるような感覚にさせられる。
途中からは「幻想都市」のドローイングになり「Connected Borders」と名づけられたそれらの作品たちは、見るたびに新しい発見があっておもしろい。
そんな "希望の建築" から、未来をしっかりと見ている著者、光嶋さんの今後がとても楽しみに思える。
本の最後に「凱風館」館長、内田樹さんの〈テクノロジカルな付喪神〉と題された文章がある。
光嶋さんに対して「いささか複雑」と表現されているのも、とても納得がいった。